FunctionCompileExport
FunctionCompileExport["file.ext",fspec]
関数 fspec のコンパイルしたバージョンを,ファイル拡張子 ext で指定された形式でエキスポートする.
FunctionCompileExport[path,defs,fspec]
ローカルの補助定義 defs を使って fspec のコンパイルされたバージョンをエキスポートする.
FunctionCompileExport[path,fspec,"format"]
指定された形式でエキスポートする.
FunctionCompileExport[path,defs,fspec,"format"]
ローカルの補助定義を使ってコンパイルされたバージョンをエキスポートする.
詳細とオプション
- デフォルトで,FunctionCompileExportは,実行されているマシンアーキテクチャに適したオブジェクトまたはアセンブラコードをエキスポートする.
- 関数は,Function純関数として,純関数のリストとして,あるいは純関数の連想として与えることができる.
- 補助定義はFunctionDeclarationで,あるいはCompilerEnvironmentオプションを与えることで与えられる.
- 次は,サポートされているファイル拡張子とエキスポート形式である.
-
".asm", ".s" "Assembler" テキストのアセンブラコード ".o", ".obj" "Binary" バイナリマシンコード ".ll" "LLVM" LLVMテキスト中間コード ".bc" "LLVMBinary" LLVMバイナリコード - 次は,使用可能なオプションである.
-
CompilerEnvironment Automatic コンパイルのための定義の環境 CompilerOptions Automatic コンパイルパイプラインの詳細オプション ProgressReporting Automatic コンパイル中の進捗状況の報告方法 TargetSystem Automatic ターゲットアーキテクチャの$SystemID - FunctionCompileExportは作成したファイル名を返す.
- FunctionCompileExport[path,func,…]の func はCompiledCodeFunctionオブジェクトでよい.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (3)
FunctionCompileExportで複数の関数がコンパイルできる:
FunctionDeclarationで補助定義が与えられる:
オプション (3)
ProgressReporting (1)
オプションProgressReportingをFalseに設定すると,進捗状況は報告されなくなる.
ProgressReportingのデフォルト値はAutomaticであるが,これは大域設定$ProgressReportingが使われることを意味する. これをFalseに設定すると進捗状況は報告されなくなる.
TargetSystem (1)
Automaticのデフォルト設定は,実行中のマシンアーキテクチャのためのコードを生成する:
TargetSystemは,希望するプラットフォームの$SystemIDに設定できる:
TargetSystemは,Wolfram Engineが存在しないアーキテクチャについて設定できる:
テキスト
Wolfram Research (2019), FunctionCompileExport, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/FunctionCompileExport.html (2021年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2019. "FunctionCompileExport." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2021. https://reference.wolfram.com/language/ref/FunctionCompileExport.html.
APA
Wolfram Language. (2019). FunctionCompileExport. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/FunctionCompileExport.html