ImageLines

ImageLines[image]

image 中の線分を求め,それらの端点の座標を返す.

ImageLines[image,t]

画像の線の選択に閾値 t を使う.

ImageLines[image,t,d]

パラメータ d を使って検出された線の明瞭さを制御する.

詳細とオプション

  • ImageLinesは線分のリストをLine[{p1,p2}]の形式で返す.各 pi={xi,yi}は標準的な画像座標系で表される.
  • ImageLines[image,t]は正規化された強さが指定された閾値 t よりも大きい image 中の線を求める.
  • ImageLinesは,結果を正規化された強さによってソートする.
  • ImageLines[image,t,d]では,パラメータ d はどの程度線を抑制するかを制御する.この値が0のときは検出されたすべての線が返される.d の値が1のときは一番強い線しか返されないことがある.
  • 使用可能なオプション
  • MaxFeatures All返される特徴の最高数
    Method "Hough"線を検出するメソッド
  • MaxFeatures->n と設定すると,正規化された強さが最大の線が最高で n 本返される.
  • 使用可能な線検出メソッド
  • "Hough"Hough変換に基づく線(デフォルト)
    "RANSAC"RANSACアルゴリズムを使った線
  • Method->"Hough"とすると,Hough変換中の最強のピークを繰り返し選択することで線が検出される.明瞭さのパラメータを使用すると,すでに選択されたピークの矩形領域内に存在するピークは線の候補の集合から除外される.
  • Method->"RANSAC"とすると,ランダムサンプリングによって線が検出される.各サンプリングについて,線の強さの計算に,明瞭さのパラメータ d によって指定された距離内の画素が使われる.選択された線上の画素は,続く反復には使われない.
  • デフォルトで,ImageLinesは境界から境界までの線を返す.Method->{"Segmented"->True}と設定すると,検出された線がより短い線分に分割されることがある.

例題

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  (1)

画像中の直線を検出し,可視化する:

検出された線をハイライトする:

スコープ  (2)

明瞭さの母数を指定する:

前景画素を通る線を検出する:

オプション  (3)

MaxFeatures  (1)

検出線の最大本数を指定する:

Method  (2)

デフォルトで,線はMethod->"Hough"を使って検出される:

ランダムサンプリングメソッドを使う:

グレースケール画像の中の破線を検出する:

ランダムサンプリングメソッドを使って分割された線:

アプリケーション  (6)

泡箱の画像中の直線軌道を検出し,可視化する:

カラー画像中の線分を検出する:

消失点を可視化する:

勾配の大きさのマップ上の線分を検出する:

エッジ検出を使って幅のある線を見付ける:

ピサの斜塔を真っ直ぐにする:

画像の勾配を最も高いエッジまで計算する:

勾配画像の中で最も重要な直線を求める:

各線に対応する角度を求める:

垂直線の平均角度を計算する:

画像を 回転させてほぼ垂直な直線を垂直にする:

考えられる問題  (2)

明瞭さのパラメータを使って二重になった線の検出を避ける:

バイナリ画像中の細い線は正しく検出されないことがある:

画像をぼかすと線の検出が向上する傾向にある:

画像サイズを大きくスケールし直すことも役に立つことがある:

Wolfram Research (2010), ImageLines, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ImageLines.html (2018年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2010), ImageLines, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ImageLines.html (2018年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2010. "ImageLines." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2018. https://reference.wolfram.com/language/ref/ImageLines.html.

APA

Wolfram Language. (2010). ImageLines. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ImageLines.html

BibTeX

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BibLaTeX

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