LocalAdaptiveBinarize
LocalAdaptiveBinarize[image,r]
範囲 r の近傍の平均より上の値を1で,その他を0で置換することで,image から二値化画像を作成する.
LocalAdaptiveBinarize[image,r,{α,β,γ}]
より上の値を1で,その他の値を0で置換する.ただし, および は局所平均および局所的な標準偏差である.
詳細とオプション
- 局所的な適応二値化は,二値化の閾値を局所的に決定するもので,一般に,非一様な照明あるいは背景を持つ画像の二値化に使われる.
- LocalAdaptiveBinarize[image,r]はLocalAdaptiveBinarize[image,r,{1,0,0}]と等価である.
- 半径 r を使うと,各画素を中心としたブロックについて局所的な平均と標準偏差が計算される.
- LocalAdaptiveBinarizeは,画像には指標座標系を仮定する.
- LocalAdaptiveBinarizeは2Dと3Dの画像に使うことができる.この関数は,多チャンネル画像およびカラー画像をグレースケール画像に変換することで二値化を始める.
- 使用可能なオプション
-
Padding "Fixed" 使用する充填法 PerformanceGoal $PerformanceGoal パフォーマンスのどの面について最適化するか
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (10)
オプション (8)
PerformanceGoal (4)
PerformanceGoal->"Quality"を使って結果の品質に重点を置く:
PerformanceGoal->"Speed"を使って計算速度に重点を置く:
PerformanceGoal->"Speed"とすると,品質が右下に向けて劣化する:
PerformanceGoal->"Quality"を使うと,半径について計算時間が増加する:
アプリケーション (3)
ムラのある照明の下での特徴は,正しく認識されないことが多い:
TextRecognizeは,この場合は失敗し,いくつかの文字しか返さない:
テキスト
Wolfram Research (2014), LocalAdaptiveBinarize, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/LocalAdaptiveBinarize.html (2016年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2014. "LocalAdaptiveBinarize." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2016. https://reference.wolfram.com/language/ref/LocalAdaptiveBinarize.html.
APA
Wolfram Language. (2014). LocalAdaptiveBinarize. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/LocalAdaptiveBinarize.html