MorphologicalBinarize
MorphologicalBinarize[image,{t1,t2}]
上限閾値 t2より上のすべての値を1で置換し,下限閾値 t1より強度が上で前景に連結している画素を含めることによって,image から二値化画像を作成する.
MorphologicalBinarize[image,t]
t を上限閾値として使って自動的に下限閾値に相応しい値を選ぶ.
MorphologicalBinarize[image]
上限閾値および下限閾値を自動的に選ぶ.
詳細とオプション
- MorphologicalBinarizeは事実上ヒステリシス閾値化を行い,一般にエッジ検出法の一部として使われる.
- MorphologicalBinarizeは2Dおよび3Dの画像に使うことができる.これは,多チャンネル画像とカラー画像をグレースケールの画像に変換し,次にすべての画素値が0か1である画像を作成する.
- 第2引数には次の短縮形を使うことができる.
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t {Automatic,t} 自動的に計算された t1 {t} {t,Automatic} 自動的に計算された t2 {func} {t1,t2} t1=func[t2](t2は自動) {t,func} {t,t2} t2=func[t] - 使用可能なオプション
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CornerNeighbors True コーナーの近傍を含めるかどうか Method "Cluster" 上限閾値の指定に使用するメソッド - MorphologicalBinarize[image,{t},Method->method]は閾値を決定するためのメソッドを指定する.使用可能なメソッドについての詳細はFindThresholdの解説ページを参照のこと.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (6)
オプション (3)
特性と関係 (5)
ColorSpace->Automaticの多チャンネル画像の場合はチャンネル値の平均が使われる:
上限閾値とMethodオプションの両方が指定されている場合は,メソッドが無視される:
MorphologicalBinarizeは,近傍画素の値を考慮しながら画素値に作用する:
Binarizeは,近傍画素の値にかかわらず,画素値に作用する:
MorphologicalBinarize[image,{t1,t2}]は,事実上,2つの二値化画像の測地的膨張である:
テキスト
Wolfram Research (2010), MorphologicalBinarize, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/MorphologicalBinarize.html (2012年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2010. "MorphologicalBinarize." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2012. https://reference.wolfram.com/language/ref/MorphologicalBinarize.html.
APA
Wolfram Language. (2010). MorphologicalBinarize. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/MorphologicalBinarize.html