TensorExpand

TensorExpand[texpr]

記号テンソル式 texpr 中のテンソル関連の積を展開する.

詳細とオプション

  • TensorExpandは和と積をテンソルの引数内のスカラーによって展開する.
  • DotCrossを含む展開は,Crossの部分式ペアの積をDot積の線形結合に変換することで展開する.
  • Crossの記号引数は適切な次元のベクトルを表すとみなされる.
  • MatrixPowerInverseの記号引数は可逆正方行列であるとみなされる.

例題

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  (2)

線形結合のテンソル積は自動的には展開されない:

積を展開する:

2つの外積のスカラー積を展開する:

スコープ  (3)

あらゆる種類の積を含む式を扱う:

記号オブジェクトと明示的なオブジェクトの両方を含む式を扱う:

操作によっては追加情報が必要な場合もある.Dot積は一般に可換ではない:

しかし,オブジェクトがベクトルであると宣言されれば,これは可換である:

オプション  (1)

Assumptions  (1)

この式はaの階数が未知なので正準化できない:

aがベクトルであると仮定する:

アプリケーション  (6)

線形展開:

次元3のベクトル恒等式:

次元4のベクトル恒等式:

転置の組合せ:

行列のベキ乗.行列は可逆であるとみなされる:

abcが三次元ベクトルであると宣言する:

こうすると,これらの式が効果的に行列{a,b,c}を反転させる:

考えられる問題  (2)

ベクトル積のペアの展開には矛盾しない次元が必要である:

記号式の場合は,結果が0ベクトルあるいは0テンソルを表す0として与えられることがある:

以下と比べてみる:

おもしろい例題  (1)

ベクトル族を宣言する:

各整数 n につき,n+1個のベクトル v0,,vnn 個のCross 操作を含む木の式がある:

次に,可能なすべての外積の組合せをいくつかのドット積と1つの外積に組織的に変換する:

Wolfram Research (2012), TensorExpand, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TensorExpand.html.

テキスト

Wolfram Research (2012), TensorExpand, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TensorExpand.html.

CMS

Wolfram Language. 2012. "TensorExpand." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/TensorExpand.html.

APA

Wolfram Language. (2012). TensorExpand. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/TensorExpand.html

BibTeX

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BibLaTeX

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