さまざまなよく知られたカタログに記載される星団.

Entity["StarCluster",name]または

タイプ"StarCluster"の実体を表す.

[prop]

指定された特性の値を与える.

[{prop1,}]

特性のリストの値を与える.

[prop,{qualivali,}]

限定子規則 quali->vali によって修正された指定特性の値を与える.

[Dated[prop,date]]

特定の日付指定に関連付けられた特性の値を与える.

EntityClass["StarCluster",{propispeci,}]

speci で定義された propi の値を持つ実体のクラスを表す.

実体のサンプル

実体クラスのサンプル

特性

  • AlphanumericNamealphanumeric name
    AlternateNamesalternate names
    Altitudealtitude
    AltitudeTransitnext transit altitude
    AngularDiameterFromEarthangular diameter
    AngularRadiusFromEarthangular radius
    ApparentAltitudeapparent altitude
    ApparentMagnitudeapparent magnitude
    Azimuthazimuth
    AzimuthRiseazimuth at rise
    AzimuthSetazimuth at set
    BlueBandMagnitudeblue band magnitude
    BooleanRiseabove the horizon
    Classesclasses
    Constellationconstellation
    DailyTimeAboveHorizondaily time above horizon
    Declinationdeclination
    Diameteraverage diameter
    DistanceFromEarthdistance from Earth
    DistanceFromSundistance from Sun
    EntityClassesentity classes
    EntityTypeListentity type list
    GalacticLatitudegalactic latitude
    GalacticLongitudegalactic longitude
    GeocentricEclipticLatitudegeocentric ecliptic latitude
    GeocentricEclipticLongitudegeocentric ecliptic longitude
    GlobularClusterTypeShapleySawyer concentration class
    GreenwichHourAngleGreenwich hour angle
    HeliocentricEclipticLatitudeheliocentric ecliptic latitude
    HeliocentricEclipticLongitudeheliocentric ecliptic longitude
    HelioCoordinatesheliocentric XYZ coordinates
    ICNumberIC number
    Imageimage
    LocalHourAnglelocal hour angle
    MajorAxismajor axis
    MaximalAltitudeTimenext maximum altitude time
    MinorAxisminor axis
    Namename
    NGCNumberNGC number
    ObjectTypeobject type
    RadialVelocityradial velocity
    Radiusaverage radius
    Redshiftredshift
    RightAscensionright ascension
    RiseTimenext rise
    SetTimenext set
    SiderealHourAnglesidereal hour angle
    TransitTimenext transit time
    VisualBandMagnitudevisual band magnitude
    ZenithAnglezenith angle

詳細

  • "StarCluster"実体には,メシエカタログ(Messier Catalog)のメンバーも含めて,RNGC (Revised New General Catalogue)およびインデックスカタログ(Index Catalogue)に記載される星団の大部分が含まれる.
  • "StarCluster"実体クラスには,"open star clusters"(散開星団),"globular clusters"(球状星団)等の星団タイプに基づくグループだけでなく,"Messier objects"(メシエオブジェクト)等のカタログのメンバーであるかどうかに関係付けられたグループも含まれる.
  • 特性の中には,"StarCluster"実体タイプ全体について使え,EntityValue["StarCluster",property]の形式を使って得られるものもある.そのような特性には以下が含まれる.
  • "Properties"使用できる特性のリスト
    "PropertyCanonicalNames"使用できる特性の標準名
    "SampleEntities"使用できる実体のサンプルリスト(通常の長さは10)
    "SampleEntityClasses"使用できる実体クラスのサンプルリスト(通常の長さは10)
    "EntityCount"使用できる実体の数
    "Entities"使用できる実体のリスト
    "EntityCanonicalNames"使用できる実体の標準名
    "EntityClasses"使用できる実体クラスのリスト
    "EntityClassCanonicalNames"使用できる実体クラスの標準名
    "PropertyClasses"使用できる特性クラスのリスト
    "PropertyClassCanonicalNames"使用できる特性クラスの標準名
    "PropertyCount"使用できる特性の数
  • EntityValue["StarCluster",property,annotation]の第3引数として以下の注釈が使える.
  • "Source"特性の出典情報
    "Date"実体特性値に関連する日付(あれば)
    "EntityAssociation"実体と実体特性値の連想
    "PropertyAssociation"特性と実体特性値の連想
    "EntityPropertyAssociation"指定の実体がキー,値が特性と実体特性値のネストした連想である連想
    "PropertyEntityAssociation"指定の特性がキー,値が実体と実体特性値のネストした連想である連想
    "Dataset"指定の実体がキー,値が特性名と実体特性値の連想であるデータ集合
  • EntityValue[property,annotation]の第2引数として以下の注釈が使える.
  • "Qualifiers"特性の可能な限定子のリスト
    "QualifierValues"各限定子に与えることができる値のリスト
    "DefaultQualifierValues"特性の限定子のデフォルト値のリスト
    "Description"特性についての短いテキストでの説明
    "Definition"テキストでの特性についての詳しい説明
    "PhysicalQuantity"実体特性値に関連する物理量
    "Unit"実体特性値に関連する単位
  • 限定子の値であるAutomaticは,適用できる形式の値が使えることを意味する.例えば,"Date"限定子には固有の日付や日付範囲が含まれる.

例題

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  (6)

実体を調べる際には,を使う:

ある星団までの距離を求める:

ある実体について使用できる特性すべてのデータ集合を取り出す:

最も明るい星団3つを求める:

ある星団の赤道座標を求める:

現在地から見た星団の現在の空の位置を求める:

スコープ  (4)

陰的な実体クラス  (1)

最も明るい星団3つを表す:

これらの星団のリストを得る:

特性クラス  (1)

星団に関連付けられる赤道座標特性を表す:

星団について使用できる特性のリストを得る:

特性クラスに含まれる特性のリストを求める:

ある実体の特性クラスに含まれる特性の値を得る:

限定子  (2)

特性の中には,限定子が使えるものもある:

観測者の位置を指定する"Location"限定子は,明示的なGeoPosition,位置に基づいたEntityオブジェクト,評価の結果それらの一つを返すクエリのいずれかを使うことができる:

日付  (1)

日付限定子は,明示的なDateObject,あるいは評価の結果DateObjectを返すクエリを使うことができる:

日付限定子は,Datedを使って指定することもできる:

アプリケーション  (2)

球状星団は銀河の周りに球形に分布する.我々の銀河の中心を我々の視界から遮る粉塵を通して見ることを可能にする,無線と赤外線を使う天文学が発達するまでは,球状星団を使って銀河の中心の位置を推測することができた.

まず球状星団の3D座標を得る:

座標を直交座標に変換し,外れ値を取り除く:

実際の銀河の中心の座標を得る:

実際の中心を黒色,質量中心を赤色の+で,太陽の位置を大きな黒い点で印す:

球状星団は銀河の中心の周りを球形に分布するが,散開星団は主に銀河平面に限定される.散開星団の位置を使うと,銀河平面を求めることができる.

まず球状星団の3D座標を得る:

散開星団の3D座標を得る:

3D平面に散開星団の位置をフィットさせる:

銀河平面の法線を調べ,その中心を求めて,グラフィックス表現を作成する:

散開星団を青色で,球状星団を赤色で,銀河平面とともにすべてプロットする: