CDED
- Import は CDEDレベル1標準をサポートしている.
予備知識
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- カナダデジタル高度データ.
- アメリカ合衆国で地形高度データの配布の標準的な形式.
- Canadian Centre for Topographic Information (CTI)標準.
- ASCII形式.
- 通常ZIP圧縮ファイルで配布される.
- ファイル拡張子.demはよく省略される.
- 高度データを1201×1201ラスタとして保存する.
- CDEDには1:50,000と1:250,000の縮尺がある.
- 経度の格子の間隔は地域の緯度によって異なる.
- 1:50,000 CDED は0.75×0.75 秒または0.75×3 秒の格子の間隔を使う.
- 1:250,000 CDED は3×3 秒,3×6 秒または3×12 秒の格子の間隔を使う.
- 高度は平均的な海水位からの高さ(メートル)で表されている.
Import
- Import["dir/"] はCDED ディレクトリをインポートして地形学的な地図を描画する.
- Import["file.zip"]はCDED アーカイブファイルよりインポートする.
- Import["dir/"]は ReliefPlotを使い,CDED地形学的データファイルを描画する.
- Import["dir/",elem] はCDEDより,指定された要素をインポートする.
- Import["dir/",{elem,suba,subb,…}]はサブ要素をインポートする.
- Import["dir/",{{elem1,elem2,…}}]は複数の要素をインポートする.
- インポート形式はImport["file", "CDED"]またはImport["file",{"CDED",elem,…}]で指定できる.
- CDED地形学的データをインポートする場合,Wolfram言語はCDED ディレクトリィやアーカイブファイルにある複数のファイルより情報を読む.
- 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
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Import ファイルからインポートする CloudImport クラウドオブジェクトからインポートする ImportString 文字列からファイルからインポートする ImportByteArray バイト配列からインポートする
Import要素
- 一般的なImport要素:
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"Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト "Summary" ファイルの概要 "Rules" 使用可能なすべての要素の規則のリスト - Import 要素:
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"Data" 地形標高値の配列 "Graphics" ReliefPlotとして描画されるDEMファイル "Image" 生のDEMデータの画像オブジェクト "ReliefImage" ReliefImageとして描画されるDEMファイル - Import 要素:
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"Data" 地形高度の値の配列 "Graphics" ReliefPlotとして描画されたCDEDデータ - ImportはデフォルトでCDED形式に "Graphics"を使う.
- メタデータ要素:
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"Dimensions" 高度データ配列のサイズ "ElevationRange" 高度の座標の範囲(メートル) "ElevationResolution" 高度の値の解像度(メートル) "SpatialRange" 地理座標の範囲(経度緯度) "SpatialResolution" 格子の間隔(秒) - Import["file.zip","ElevationRange"]はメートルで表されている高度範囲{zmin,zmax}を返す.
- Import["file.zip","SpatialRange"]はこのファイルで扱われている地理領域の境界の座標を{{latmin,latmax},{longmin,longmax}}の形式で返す.
- ファイルで使用されている測地原点と準拠楕円体を表す要素:
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"CoordinateSystem" ファイルで使用されている座標系の名前 "Datum" 測地原点 "SemimajorAxis" 準拠楕円体の長半径(メートル) "SemiminorAxis" 準拠楕円体の半短径(メートル) "InverseFlattening" 楕円の逆扁平率 "LinearUnits" 座標系単位 - 地図投影法とそのパラメータを指定する要素:
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"Projection" 投影法名とパラメータ "Centering" 投影の原点を定義する緯度と経度 "StandardParallels" 標準緯線 "CentralScaleFactor" 中心経線または投影中心におけるスケール係数 "GridOrigin" 中央緯線と中央経線のグリッド座標値{n,e} "ProjectionName" 使用されている投影法のWolfram言語の標準名 "ReferenceModel" どの基準球,準拠楕円体を使用するか - ファイルの低レベルメタ情報にアクセスする:
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"CoordinateSystemInformation" ファイルに保管されている座標系の生のパラメータ - 地図投影法の詳細情報はGeoProjectionDataのページを参照のこと.
オプション
- 一般的なImport オプション:
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BoxRatios Automatic 実際の3D境界ボックス比 ColorFunction "Topographic" 表面の色の決定方法 DataRange Automatic データに仮定される経度緯度の範囲 DataReversed False 列を逆にするかどうか ImageSize Automatic 全体的な画像サイズ LightingAngle Automatic 模擬照明の実質的な角度 - 高度なオプション:
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"DownsamplingFactor" 1 インポート時に経度緯度のデータポイントの数を削減する整数因子
例題
例 (1)
"ZIP"形式としてのインポートではバンドルに含まれるファイルが表示される:
Import で可能な要素を表示する: