GTOPO30

予備知識

    • GTOPO30 地球地形データ.
    • United States Geological Survey (USGS)標準.
    • 30角度秒の間隔の格子で取られている大域数値標高モデル(DEM)の配布形式.
    • バイナリ形式.
    • 通常,複数ファイルの圧縮されたアーカイブとして配布される.
    • 水平方向の格子間隔は30角度秒(1/120度)を使い,それは約1kmの間隔である.
    • USGS Center for Earth Resources Observation and Scienceにおいて1993-1996年に開発された.

Import

  • Import["dir/"]はGTOPO30ディレクトリをインポートして地形学的な地図として描画する.
  • Import["file.tar.gz"]はGTOPO30アーカイブファイルよりインポートする.
  • Import["dir/"]ReliefPlotを使い,GTOPO30データを描画する:
  • Import["dir/",elem]は指定された要素をGTOPO30データよりインポートする.
  • Import["dir/",{elem,suba,subb,}]はサブ要素をインポートする.
  • Import["dir/",{{elem1,elem2,}}]は複数の要素をインポートする.
  • インポートの形式はImport["file","GTOPO30"]または Import["file",{"GTOPO30",elem,}]と指定できる.
  • GTOPO30地形学的データをインポートするとき,Wolfram言語はGTOPO30ディレクトリまたはアーカイブファイルの複数のファイルより情報を読み込む.
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
  • Importファイルからインポートする
    CloudImportクラウドオブジェクトからインポートする
    ImportString文字列からファイルからインポートする
    ImportByteArrayバイト配列からインポートする

Import要素

  • 一般的なImport要素:
  • "Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト
    "Summary"ファイルの概要
    "Rules"使用可能なすべての要素の規則のリスト
  • Import 要素:
  • "Data"地形標高値の配列
    "Graphics"ReliefPlotとして描画されるDEMファイル
    "Image"生のDEMデータの画像オブジェクト
    "ReliefImage"ReliefImageとして描画されるDEMファイル
  • ImportはデフォルトでGTOPO30に"Graphics" を使う.
  • メタデータ要素:
  • "DataFormat"標高の値を保管するファイルで使われるデータタイプ
    "Dimensions"標高データの配列の大きさ
    "ElevationRange"標高の座標の範囲(メートル)
    "SpatialRange"経度緯度で与えられる地理座標の範囲
    "SpatialResolution"角度秒で与えられる格子間隔
  • Import["file.tar.gz","ElevationRange"]は標高の範囲{zmin,zmax}をメートルで与える.
  • Import["file.tar.gz","SpatialRange"]はこのファイルで扱われている地理領域の境界の座標を {{latmin,latmax},{longmin,longmax}}の形式で与える.

オプション

  • 一般的なImportオプション:
  • BoxRatiosAutomatic実際の3D境界ボックス比
    ColorFunction"Cartographic"表面の色の決定方法
    ColorFunctionScalingFalseカラー関数に与えられる標高の値を正規化するかどうかn
    DataRangeAutomaticデータに仮定される経度緯度の範囲
    DataReversedFalse列を逆にするかどうか
    ImageSizeAutomatic全体的な画像サイズ
    LightingAngleAutomatic模擬照明の実質的な角度
  • 高度なオプション:
  • "DefaultElevation"0海水位のデータポイントの標高の値
    "DownsamplingFactor"10インポート時に経度緯度のデータポイントの数を削減する整数因子
  • GTOPO30は内部的に海底の標高をメートルと扱う.

例題

  (3)

GTOPO30ファイルをWebよりインポートしてレリーフプロットとして描画する:

このファイルで利用できるインポート要素を示す:

ファイルに保管された緯度,経度範囲をインポートする: