GXF (.gxf)

予備知識

    • ラスタ形式.Grid eXchange Fileとしても知られる.
    • 異なるソフトウェアシステム間でグリッドデータを交換するための標準ASCIIファイル形式.
    • 重力および地磁気データを表すために一般的に使用される.
    • グリッドポイントの位置は,地理参照系に関連付けることができるグリッド座標系 (GCS) に関連付けられている.
    • ラスタデータをASCII値の形式で保存する.
    • Geosoftによって開発された.

Import

  • Import["file.gxf"] はGXFファイルをインポートし,画像としてそれを返す.
  • Import["file.gxf",elem]はGXFファイルから指定された要素をインポートする.
  • Import["file.gxf",{{elem1,elem2,}}] は複数の要素をインポートする.
  • インポート形式は, Import["file","GXF"] または Import["file",{"GXF",elem,}]で指定できる.
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
  • Importファイルからインポートする
    CloudImportクラウドオブジェクトからインポートする
    ImportString文字列からインポートする
    ImportByteArrayバイト配列からインポートする

Import要素

  • 一般的な Import 要素:
  • "Elements"ファイル中の有効な要素とオプションのリスト
    "Summary"ファイルの概要
    "Rules"使用可能なすべての要素の規則のリスト
  • 画像形式のデータ表現要素:
  • "Data"色または標高値の配列
    "Graphics"Graphics オブジェクトとして表される画像
    "Image"画像オブジェクト
    "BitDepth"ファイル内の色チャンネルの符号化に使用されるビット数
    "Channels"ファイルで使用される色チャンネルの数
    "Summary"ファイルの概要
  • Import はデフォルトでGXF形式に "Image" 要素を使用する.
  • メタデータ要素:
  • "ColorSpace"ファイルで使用されるカラーエンコーディング
    "DataFormat"標高値または色値を表すために使用される型
    "ElevationRange"メートル単位での標高データの範囲
    "MetaInformation"ファイルに現れるフォーマットされたすべてのメタデータの組合せ
    "RasterSize" 地形グリッドのサイズ
    "SpatialRange"座標系単位で指定された地理座標の範囲
    "SpatialAffineTransform"ピクセル空間と投影された座標との関係
  • ファイルで使用される測地系と参照楕円体を表す要素:
  • "CoordinateSystem"ファイルで使用される座標系の名前
    "Datum"測地系
    "SemimajorAxis"参照楕円体の長半径
    "SemiminorAxis"参照楕円体の短半径
    "InverseFlattening"楕円体の逆平坦化
    "LinearUnits"座標系の単位
  • 地理投影法とそのパラメータを指定する要素:
  • "Projection"投影法の名前とパラメーター
    "Centering"投影の原点を定義する緯度と経度
    "StandardParallels"標準緯線
    "CentralScaleFactor"中央子午線または投影の中心での倍率
    "GridOrigin"中央緯線と子午線のグリッド座標 {n,e}
    "ProjectionName"使用される投影法のWolfram言語での標準名
    "ReferenceModel"どの参照球または参照楕円体を使用するか
  • ファイルから低レベルのメタ情報にアクセスする::
  • "CoordinateSystemInformation"ファイルに保存されている座標系の生のパラメータ
  • 地理投影法の詳細については GeoProjectionData のドキュメントを参照のこと.

オプション

  • Importオプション:
  • ImageSizeAutomatic画像の全体サイズ
    "RasterBands"Automaticインポート時のラスタバンドの選択
    RasterSizeAutomatic画像の次元

例題

すべて開くすべて閉じる

  (2)

GXFファイルを画像としてインポートする:

画像の概要:

スコープ  (1)

2つの異なる要素を組合わせる:

Import要素  (29)

利用可能な要素  (1)

使用できる要素のリスト:

データ表現  (7)

"Data"  (1)

生の画像データを取得する:

いくつかのデータ値を見る:

できればリスケールした後に,画像データを使って画像を生成する:

"Graphics"  (1)

Graphicsオブジェクトとしてインポートする:

"Image"  (2)

Image オブジェクトとしてインポートする:

デフォルトの要素も "Image"である:

指定した行だけをインポートする:

指定した行と列をインポートする:

"BitDepth"  (1)

各色チャンネルを表すためにビット数を数える:

"Channels"  (1)

使用されている画像チャンネル数を取得する:

"Summary"  (1)

画像の概要を見る:

メタデータ  (7)

"ColorSpace"  (1)

使用されているカラーエンコーディングを取得する:

"DataFormat"  (1)

各ラスタバンドで使用されるデータ型を取得して,インポートされたデータを表す:

"ElevationRange"  (1)

デジタル標高モデルを表すと仮定した場合のラスタデータのメートル単位の最小標高と最大標高:

"MetaInformation"  (1)

メタデータを取得する:

"RasterSize"  (1)

ラスタのピクセル次元を取得する:

"SpatialRange"  (1)

利用可能な地理投影法がある場合は,投影された座標で各ラスタバンドのコーナーポイントの座標を取得し,ない場合は経度緯度として取得する.

"SpatialAffineTransform"  (1)

ピクセル空間の座標を地図参照系の座標に変換するアフィン変換を取得する:

座標の原点は,明示的にチェックできるように,ラスタイメージの左上の角にある:

測地系と準拠楕円体  (6)

"CoordinateSystem"  (1)

測地系を含む地理座標系の名前:

"Datum"  (1)

測地系の名前:

"SemimajorAxis"  (1)

測地系の参照楕円体の長半径の長さ:

"SemiminorAxis"  (1)

測地系の参照楕円体の短半径の長さ:

"InverseFlattening"  (1)

測地系の参照楕円体の逆平坦化:

"LinearUnits"  (1)

地理座標の単位:

地理投影法  (7)

"Projection"  (1)

地理投影の名前とパラメータ (存在する場合):

"Centering"  (1)

地理投影のセンタリング:

"StandardParallels"  (1)

地理投影法の標準緯線 (存在する場合):

"CentralScaleFactor"  (1)

地理投影の中心縮尺係数:

"GridOrigin"  (1)

地理投影のグリッド原点:

"ProjectionName"  (1)

地理投影の名前:

"ReferenceModel"  (1)

地理投影の参照モデル:

低レベルのメタ情報  (1)

"CoordinateSystemInformation"  (1)

WKT仕様を使用した地理参照系に関する情報:

Importオプション  (3)

ImageSize  (1)

表示される画像の画像サイズを指定する:

"RasterBands"  (1)

通常,GXFファイルにはラスタバンドが1つだけ含まれる:

最初のラスタバンドをインポートする:

RasterSize  (1)

デフォルトで,画像はその完全な解像度でインポートされる:

インポートしたGXFラスタ画像のラスタサイズを指定する: