GeoTIFF (.tif,.tiff)

予備知識

    • TIFF形式のGIS拡張.
    • 航空写真または地形データのアーカイブと交換に使われる.
    • バイナリ形式.
    • ラスタまたはデジタル標高モデル(DEM)を含む.
    • デジタル標高モデルは標高値のラスタとして保管される

Import

  • Import["file","GeoTIFF"]はGeoTIFFファイルをインポートし,それを画像として返す.
  • Import["file",{"GeoTIFF","elem"]}は指定された要素をGeoTIFFファイルからインポートする.
  • Import["file.tif",{{elem1,elem2,}}]は複数の要素をインポートする.
  • インポート形式は,Import["file","GeoTIFF"] または Import["file",{"GeoTIFF",elem,}]で指定することができる.
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
  • Importファイルからインポートする
    CloudImportクラウドオブジェクトからインポートする
    ImportString文字列からファイルからインポートする
    ImportByteArrayバイト配列からインポートする

Import要素

  • 一般的なImport要素:
  • "Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト
    "Summary"ファイルの概要
    "Rules"使用可能なすべての要素の規則のリスト
  • データ表現要素:
  • "Data"色または標高値の配列
    "Graphics"TemplateBox[{Graphics, paclet:ref/Graphics}, RefLink, BaseStyle -> {2ColumnTableMod}]オブジェクトとして表される画像
    "Image"画像オブジェクト
  • 高度なImport要素:
  • "BitDepth"ファイルのカラーチャンネルのエンコードに使用されるビット数
    "Channels"ファイルで使用されるカラーチャンネルの数
    "Summary"ファイルの概要
  • Importはデフォルトで"Image"をGeoTIFF 形式に使用する.
  • メタデータ要素:
  • "ColorSpace"ファイルで使用される色符号
    "DataFormat"標高または色値を表すのに使われる型
    "ElevationRange"メートルで表されるデータ値の範囲
    "RasterSize"地形格子のサイズ
    "SpatialRange"座標系単位で与えられる,地理座標の範囲
    "SpatialAffineTransform"ピクセル空間と投影座標の関係
  • Import["file.dem","ElevationRange"]はメートル単位で標高値の範囲{zmin,zmax}を与える.
  • Import["file.dem","SpatialRange"]はファイルでカバーされている地理的地域の境界座標を{{latmin,latmax},{longmin,longmax}}という形の式で与える.
  • ファイルで使用されている測地原点と準拠楕円体を表す要素:
  • "CoordinateSystem"ファイルで使用されている座標系の名前
    "Datum"測地原点
    "SemimajorAxis"準拠楕円体の長半径(メートル)
    "SemiminorAxis"準拠楕円体の半短径(メートル)
    "InverseFlattening"楕円体の逆扁平率
    "LinearUnits"座標系単位
  • 地図投影法とそのパラメータを指定する要素:
  • "Projection"投影法名とパラメータ
    "Centering"投影の原点を定義する緯度と経度
    "StandardParallels"標準緯線
    "CentralScaleFactor"中央経線または投影中心におけるスケール係数
    "GridOrigin"中央緯線と中央経線のグリッド座標値{n,e}
    "ProjectionName"使用されている投影法のWolfram言語の標準名
    "ReferenceModel"どの基準球,準拠楕円体を使用するか
  • ファイルの低レベルメタ情報にアクセスする:
  • "CoordinateSystemInformation"ファイルに保管されている座標系の生のパラメータ
  • 地図投影法の詳細情報はGeoProjectionDataを参照のこと.

オプション

例題

すべて開くすべて閉じる

  (2)

GeoTIFFファイルをインポートする:

画像の概要:

スコープ  (2)

2つの異なる要素を組み合わせる:

画像のメタ情報をインポートする:

Import要素  (30)

利用できる要素  (2)

利用できる要素のリスト:

すべての要素を規則のリストとしてインポートする:

データ表現  (7)

"Data"  (1)

画像データをインポートする:

適切な型の画像を構築する:

"Graphics"  (1)

Graphicsオブジェクトとしてインポートする:

"Image"  (2)

Imageオブジェクトとしてインポートする:

デフォルトの要素もまた"Image"である:

指定した行だけをインポートする:

指定した行と列をインポートする:

"BitDepth"  (1)

各色チャンネルの表現のためのビットカウントを取得する:

"Channels"  (2)

使用されている画像チャンネルの数を取得する:

画像の概要を取得する:

メタデータ  (7)

"ColorSpace"  (1)

ファイル内で使用されている色エンコードを取得する:

"DataFormat"  (1)

標高または色値を表すために使用される型を得る:

"ElevationRange"  (1)

ラスタデータがデジタル標高モデルを表すと仮定した場合の,メートル値での最大および最小標高:

"MetaInformation"  (1)

すべてのメタデータを取得する:

"RasterSize"  (1)

ラスタのピクセル次元を取得する:

"SpatialRange"  (1)

座標系単位で指定された地理座標の範囲を取得する:

"SpatialAffineTransform"  (1)

ピクセル空間の座標を地図参照系の座標に変換するアフィン変換を取得する:

座標の原点はラスター画像の左上隅にあり,明示的に確認できる:

測地系と準拠楕円体  (6)

"CoordinateSystem"  (1)

測地系を含む地図座標系の名前:

"Datum"  (1)

測地系の名前:

"SemimajorAxis"  (1)

準拠楕円体の長半径をメートル単位で取得する:

"SemiminorAxis"  (1)

準拠楕円体の短半径をメートル単位で取得する:

"InverseFlattening"  (1)

楕円体の逆扁平率を取得する:

"LinearUnits"  (1)

地図座標の単位:

地図投影  (8)

"Projection"  (1)

地図投影の名前とパラメータ(ある場合):

"Centering"  (1)

地図投影の中心化:

"StandardParallels"  (1)

地図投影の標準緯線(ある場合):

"CentralScaleFactor"  (1)

地図投影の中心スケール係数:

"GridOrigin"  (1)

地図投影の格子原点:

"ProjectionName"  (1)

地図投影の名前:

"ReferenceModel"  (1)

地図投影の参照モデル:

"CoordinateSystemInformation"  (1)

WKT仕様を使用した地図参照システムに関する情報:

Importオプション  (4)

ImageSize  (1)

表示された画像の画像サイズを指定する:

"RasterBands"  (1)

このケースでは,ラスタは単一のチャンネルだけを持つ:

最初のラスタバンドをインポートする:

RasterSize  (1)

デフォルトでは,画像は完全な解像度でインポートされる:

インポートされたラスタ画像のラスタサイズを指定する: