MX (.mx)

予備知識

    • Wolfram言語のシリアル化パッケージ形式.Wolfram言語のパッケージの配布に使用される.
    • 高速にロードするために最適化されたシリアル化形式のWolfram言語式を格納する.
    • バイナリファイル形式.
    • MXファイルは$SystemWordLengthが異なるオペレーティングシステム間では共有できない.
    • Wolframシステムの新しいバージョンで作られたMXファイルは古いバージョンで使用できない可能性がある.
    • Wolfram Researchよって開発された.

ImportとExport

  • Import["file.mx"]はMXファイルを読み,式を返す.
  • Export["file.mx",expr]は任意のWolfram言語式をシリアル化して,それをMXファイルとして保存する.
  • Import["file.mx",elem]は指定された要素をMXファイルからインポートする.
  • インポート形式はImport["file","MX"]またはImport["file",{"MX",elem,}]と指定できる.
  • Import["file.mx"]Get["file.mx"]と等価である.
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
  • Import, Exportファイルからインポートする,あるいはファイルへエキスポートする
    CloudImport, CloudExportクラウドオブジェクトからインポートする,あるいはクラウドオブジェクトへエキスポートする
    ImportString, ExportString文字列からインポートする,あるいは文字列へエキスポートする
    ImportByteArray, ExportByteArrayバイト配列からインポートする,あるいはバイト配列へエキスポートする

Import要素

  • 一般的なImport要素:
  • "Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト
    "Summary"ファイルの概要
    "Rules"使用可能なすべての要素の規則のリスト
  • Import要素:
  • "Expression"すべての式を読み,評価し,最後の結果を表示する.
    "HeldExpression"未評価の式のリスト
    "ExprStruct""ExprStruct" データ構造として結果を返す
  • Wolfram言語のMXファイルにおいてはImportはデフォルトで"Expression"要素を使う.

例題

  (2)

任意のWolfram言語式をMX形式にエキスポートする:

Importでの要素を表示する:

式をインポートする:

"ExprStruct" 要素を使って"MX" 形式でインポートすると,"ExprStruct"データ構造を作成する:

元の式を返す: