String

予備知識

    • Wolfram言語の文字列として表される任意のバイナリデータ.
    • 生のバイナリデータすべてのインポート・エキスポートに使用される.

ImportとExport

  • Import["file","String"]は,ファイルの各バイトをFromCharacterCode[byte]に対応する文字として,ファイルを生の文字列としてインポートする.
  • Export["file",str,"String"]はWolfram言語の文字列を任意のファイルにエキスポートする.符号化された文字が255より大きい場合は,エキスポートの前にASCII表現に変換される.
  • 明示的に形式"String"を指定しなければならない.
  • ExportString[expr,"format"]Import[Export["tmp",expr,"format"],"String"]は同じ式を返す.
  • Import["file","String"]は,内容をWolfram言語の文字列オブジェクトとして表すバイナリファイルを読み込む.
  • Export["file",str,"String"]はWolfram言語の文字列をファイルにエキスポートする.
  • "String"としてインポートあるいはエキスポートする場合は,文字コードの変換は行われない.
  • Export["file",expr,"String"]expr のテキスト表現をエキスポートする.
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
  • Import, Exportファイルからインポートする,あるいはファイルへエキスポートする
    CloudImport, CloudExportクラウドオブジェクトからインポートする,あるいはクラウドオブジェクトへエキスポートする
    ImportString, ExportString文字列からインポートする,あるいは文字列へエキスポートする
    ImportByteArray, ExportByteArrayバイト配列からインポートする,あるいはバイト配列へエキスポートする

例題

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  (1)

任意のバイナリファイルを読み込み,Wolfram言語の生の文字列として返す:

結果の最初のバイトを示す.表示できない文字が含まれている:

ファイル"ocelot.jpg"を表す文字列をグラフィックスに変換する:

スコープ  (1)

バイナリデータをインポートし,MD5チェックサムを計算する: