VCF (.vcf)
- ImportはVCFのバージョン2.1と3.0を完全にサポートする.
予備知識
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- MIMEタイプ:text/directory,text/x-vcard
- vCard個人データ形式.
- 電子メールや個人情報管理アプリケーション内で,またモバイル機器上でよく使用される.
- 電子名刺の標準形式.
- VCFはVersitcardからの頭字語である.
- 名前,住所,その他の連絡先を保持する.
- 複数の記録を含むことができる.
- プレーンテキスト形式.
- バージョン3.0はインターネット標準推薦RFC 2425と2426に記述されている.
- 1995年にApple,AT&T,IBM,Siemensによって開発された.
Import
- Import["file.vcf"]はvCardを規則の配列としてインポートする.
- Import["file.vcf"]はファイル内のそれぞれの記録とそれぞれのデータフィールドに規則の配列を返す.
- Import["file.vcf",elem]は指定された要素をVCFファイルからインポートする.
- Import["file.vcf",{elem,suba,subb,…}]はサブ要素をインポートする.
- Import["file.vcf",{{elem1,elem2,…}}]は複数の要素をインポートする.
- インポートの形式はImport["file","VCF"]あるいはImport["file",{"VCF",elem,…}]で指定することができる.
- Importについての一般完全情報は関数ページを参照のこと.
- ImportStringはVCF形式をサポートする.
- 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
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Import ファイルからインポートする CloudImport クラウドオブジェクトからインポートする ImportString 文字列からファイルからインポートする ImportByteArray バイト配列からインポートする
Import要素
- 一般的なImport要素:
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"Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト "Summary" ファイルの概要 "Rules" 使用可能なすべての要素の規則のリスト - データ表現要素:
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"Data" 表として配置された記録 "Labels" "Data"要素で与えられた表の列に関連したラベル "Records" それぞれの記録についての規則 - Importは"Records" 要素をデフォルトで使用する.
- Import["file.vcf"]はすべての記録を読み取り,それらを規則のリストとして返す.
- それぞれのデータフィールドを選択する:
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"NamePrefix" 名前の敬称部分 "NameFirst" ファーストネーム "NameMiddle" ミドルネームかその頭文字 "NameLast" 名字 "Organization" 組織名あるいは団体名 "JobTitle" 組織内における肩書あるいは地位 "Email" 電子メールアドレス "Phone" 電話番号 "Fax" ファックス番号 "MobilePhone" 携帯電話番号 "BirthDate" 誕生日(DateList指定として与えられる) "InstantMessaging" インスタントメッセージのアドレス "Address1" 所在地住所 "Address2" 所在地住所の続き "POBox" 私書箱の番号(文字列として与えられる) "City" 都市名 "ZIPCode" 郵便番号 "State" 州名あるいはその省略形 "Country" 国名 - Import["file.vcf","City"]はそれぞれの記録について都市名を文字列のリストとして返す.
オプション
- Importオプション:
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"Attribute" Automatic どのような型の住所をインポートするかを指定する "EmptyField" Automatic 不明情報をどのように表示するか - "Attribute"について可能な設定:
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All ファイル内に保持されているすべての住所 Automatic 記録1つにつき1つの住所を選択する "Domestic" 国内住所 "Home" 自宅の住所 "International" 国際住所 "Postal" 郵便の宛先 "Shipping" 送付先 "Work" 勤務先の住所 - "EmptyField"->Automaticの設定を使うと,不明情報に対して何も規則が返されない.