既成のWSTP適合プログラムのインストール

Wolfram Symbolic Transfer Protocol (WSTP)の最も一般的な使用法は,Wolfram言語内部から外部プログラムの関数を呼び出すことだろう.準備した外部プログラムは,そのプログラムをWolfram言語セッション中に「インストール」するだけで,利用できるようになる.
Install["prog"]
WSTP適合の外部プログラムをインストールする
Uninstall[link]
プログラムをアンインストールする
外部プログラム中の関数をWolfram言語から呼び出す
WSTP適合の外部プログラムbitprogをインストールする:
BitShiftbitprogの中の関数である:
これはWolfram言語関数と同様に利用できる:
Wolfram言語で書かれたパッケージは,Wolfram言語が利用できるコンピュータであればどのようなコンピュータの上でも変更なしで動作する.しかし,外部プログラムは通常,異なるコンピュータごとにコンパイルする必要がある.
外部プログラムのさまざまなバージョンを管理するためにWolframシステムは,外部プログラムをそのプログラムが動作可能なコンピュータの種類を示す名前が付いたディレクトリに格納するという便法を取っている.この便法に従えば,Install["prog"]の呼出しによって現在使用中のコンピュータで動作可能なバージョンの prog を常にインストールすることができる.
Install["name`"]
$Path中に見付かるプログラムをインストールする
コンテキスト名を使ってインストールするプログラムを特定する
Wolfram言語で書いてあるファイルを<<name`で読み込むと,Wolframシステムは$Path中のディレクトリから適切な名前のファイルを見付け出そうとする.同様に,Install["name`"]では,Wolframシステムは$Path中のすべてのディレクトリを,name.exeの名前を持つ外部プログラムを見付けようとする.Install["name`"]では,プログラムの格納場所を明示的に与えなくても,主要なディレクトリに保存されたプログラムをインストールすることが可能になる.