記号計算

数値だけでなく記号的な式の扱いも可能とするWolframシステムの機能を使うことで,扱える問題の幅は大きく広がる.
微分積分がよい例である.Wolframシステムを使えば,式を記号的に微分することができ,また,結果を式として得ることができる.
の導関数を求める:
少々複雑な例:
D[f,x]
偏導関数
Integrate[f,x]
不定積分
Sum[f,{i,imin,imax}]
総和
Solve[lhs==rhs,x]
方程式を x について解く
Series[f,{x,x0,order}]
において関数 f をベキ級数展開する
Limit[f,x->x0]
極限
Minimize[f,x]
fx について最小にする
記号数学操作の例
普通,計算の結果は,数式として求められると一番よい.しかし,現実には,多くの問題で答を明示的な式で表現することは不可能である.例えば,方程式に「代数閉体内」の解が存在しない場合がそうである.そのようなときは,数値解析的な方法を用いて数値による近似解を求めるしかない.