Simulation Centerツール—条件推定
Simulation Centerはエクスペリメントやシミュレーション結果を操作するための多数のツールを提供している.
完全なリストはツールガイドを参照されたい.
条件推定
条件数とは,方程式の解が入力の変化に対してどのくらい敏感かを測定したものである.非常に敏感な系は,入力の数値誤差を引き起こし,信頼できないシミュレーション結果を生み出す.そのような系は悪条件と言われる.
解析ヤコビアンによる方程式系では,System Modelerは方程式系の剰余が評価される任意の点における条件数の推定を計算することができる.これにより,シミュレーションの軌道とともに,方程式系の健全性を追跡し監視することが可能になる.推定を計算するコストはわずかではないので,デフォルトでは無効になっている.有効にするためには,エクスペリメント設定の条件推定の計算を有効にする.
悪条件方程式形を見付ける
条件推定の計算をオンにすると,以下の方法によって,モデルにおける方程式系の健全性が追跡できる.
条件数推定の警告とエラー
エクスペリメント設定で,条件数の推定の警告あるいはエラーが有効になると, シミュレーションは,逆条件数推定が設定された閾値を下回るたびに警告かエラーを出力する.ログメッセージの最後にある,番号付きのリンクをクリックすると,方程式ブラウザで原因となる系を見ることができる.
原因となる系へのリンクを含む,シミュレーションログの逆条件数推定の警告
条件数推定のプロット
現行のエクスペリメントの逆条件数推定をすべてプロットするためには,ツール ▶ 条件推定をプロットをクリックする.方程式ブラウザで特定の系を見るためには,プロットを右クリックして方程式ブラウザで系を表示するを選び,見たい系を選ぶ.