Simulation Centerツール—FFT解析
Simulation Centerはエクスペリメントやシミュレーション結果を操作するための多数のツールを提供している.
完全なリストはツールガイドを参照されたい.
高速フーリエ変換(FFT)解析
Simulation CenterでFFT解析を行うためには,ツール ▶ FFT解析を選ぶ.これによりFFT解析ダイアログが表示される.FFT解析のための変数を選ぶためにはエクスペリメントブラウザのPlotビューに切り替えて,希望する変数上で右マウスボタンをクリックして押したままFFT解析ダイアログのドロップエリアまでドラッグする.プロットウィンドウ内で変数を右クリックしてFFT解析を選んでもよい.
オプション
DCコンポーネントを削除がチェックしてあると,FFTが終了する前に信号の平均値が削除される.
デフォルトでは,FFTは変数が定義されている時間区間上で実行される.しかし,開始時間と終了時間を変更することでカスタムの時間ウィンドウを定義することができる.
通常ソルバは等距離の出力を与えないので,信号は再採取される必要がある.サンプリング区間がチェックされていない場合,信号は,時間ウィンドウの長さ(終了時間-開始時間)をその時間ウィンドウ内の区間数(FFT点の数-1)で割ったもので決まる.結果は切り捨てられ,次に大きい高速FFTの大きさと一貫したままである.このアプローチは,出力区間がほぼ等距離である場合にのみ有効である.時間ウィンドウを通して一様に分布していない(クラスタになっている)多数のイベントがモデルに含まれている場合,カスタムのサンプリング区間を選択することをお勧めする.
カスタムのサンプリング区間が入力されると,選ばれたサンプリング区間からFFT点の数が計算され,その逆も計算される.カスタムのサンプリング区間とカスタムのFFT点の数を使うことにより,ゼロ充填のFFTを実行することが可能になる.
FFTの結果は新規のプロットウィンドウ,新規のサブプロット,現行のサブプロットのいずれかにプロットすることができる.カスタムのプロット範囲が指定されると, 軸の範囲はそれに応じて調整される.FFTはエクスペリメントのシミュレーションが行われる度に自動的に再計算される.他のプロットと同様に,FFTのプロットもモデルプロットとして保存することができる.