ミュージックパッケージ
Music`で定義されている関数を使うと,セントとヘルツ間の変換が可能になり,一般の調律システムの1つ,またはユーザ指定の調律システムの音階を聴くことができる.さらに,平均率の音高または周波数に相当するもの一式も定義されている.
Wolfram言語のサウンド生成を伴うグラフィックス表示がプラットフォームによって異なるため,このドキュメントの例を実行しても,コンピュータのディスプレイには例題と同じ結果は表示されないかもしれない.
MusicScale[ilist,freq,dur] | freq ヘルツで始まり,dur 秒間続くセントによる間隔のリスト ilist に対応する音高の列であるSoundオブジェクトを作成する |
MusicScaleは定義済みの音程のリスト,またはセントで測定された音程として解釈される任意の数値のリストから音高の列を作成する.
JustMajorは音程のリストである.次の式を実行すると,440 Hzで始まり,3秒間続く純正律の長音階が演奏される.
QuarterTone | PythagoreanMajor |
PythagoreanChromatic | MeanMajor |
MeanMinor | MeanChromatic |
SixthTone | JustMajor |
JustMinor | TemperedMajor |
TemperedMinor | TemperedChromatic |
HertzToCents[flist] | ヘルツによる周波数のリストをセントでの間隔のリストに変換する |
CentsToHertz[ilist] | セントによる間隔のリストを440ヘルツから始まるヘルツでの周波数のリストに変換する |
CentsToHertz[ilist,f] | セントによる間隔のリストを f ヘルツの周波数で始まるヘルツでの周波数のリストに変換する |
関数HertzToCentsおよびCentsToHertzは,リストを別のタイプのリストに変換する.
Music`パッケージは平均率の音高または周波数に相当するリストを提供する.音高はピッチクラス/オクターブ表記で指定する.ピッチクラスはAからGまでの文字で,オクターブが0から7までの整数で与えられている.フラット音およびシャープ音の名前はBflat,GSharp等という風に書かれる.
例えばC-flatはB,E-sharpはFと等しいというように,ほとんどの半音階ではそれに相当するものが使用可能である.ダブルフラットおよびダブルシャープは定義されていない.