ゲーム理論は，ゲーム中にプレイヤーがどのように振る舞うかについての数学的研究である．最終的な目的は，ゲームのプレイヤー全員の利得を最適化する戦略を提供することである．ゲーム理論は，経済学，国際関係，ビジネス管理等の分野で重要なツールである． Wolfram言語は，同時手番ゲームと逐次手番ゲームの両方を研究するための機能を提供する． 提供される機能には，ゲームを可視化したり，最適戦略を見付けて検証したり，ある戦略を使ったときのプレイヤーの利得を計算したりするため専用の関数が含まれる．よく知られたゲームの大規模ライブラリがその説明，ソース等とともに使用可能で，この重要な分野を学び適用することを容易にする．

行列ゲーム（同時手番ゲーム）

MatrixGame — 利得の行列または配列で指定される同時ゲームを表す

MatrixGamePlot — 行列ゲームを可視化する

FindMatrixGameStrategies — ナッシュ均衡等を求める

VerifyMatrixGameStrategy — 戦略がナッシュ均衡等であることを確認する

MatrixGamePayoff — 戦略プロファイルについて想定される利得を与える

ゲームの木（逐次手番ゲーム）

TreeGame — ゲームの木によって指定される逐次ゲームを表す

TreeGamePlot — ゲームの木を可視化する

FindTreeGameStrategies — 部分ゲーム完全均衡（SPE）等を求める

VerifyTreeGameStrategy — 戦略がSPE等であることを確認する

TreeGamePayoff — 戦略プロファイルについて想定される利得を与える

オプション

GameActionLabels  ▪  GamePlayerLabels

ゲームのコンストラクタ

GameTheoryData — 事前に定義されたゲーム