待ち行列過程
待ち行列過程は順番待ちの列のモデルで,列の長さと待ち時間が予測できるように作られたものである.連結された待ち行列のネットワークは,待ち行列間の経路選択が影響を及ぼす,より複雑な状況を同様のモデルで可能にする.待ち行列は通信(ネットワークルーティング,パケット,スイッチング等),コンピュータ(サーバスケジューリング,仕事量スケジューリング等),カスタマーサービス(顧客電話窓口,テクニカルサポート等),医療(手術のスケジューリング,緊急治療室の管理等)を含む人為的な系によく使われる. Wolfram言語は個々の待ち行列と待ち行列のネットワークをサポートする.待ち行列過程の記号表現を使うと,その動作をシミュレーションしたり,データからパラメータを推定したり,有限および無限の時間域における状態の確率を計算したりするのが簡単になる.平均待ち時間や待ち時間のサイズ等の標準的な性能測定基準が利用できる.
待ち行列過程モデル
QueueingProcess — 一般的な到着分布とサービス分布の待ち行列を表す
QueueingNetworkProcess — 連結された待ち行列のネットワークを表す
性能測定
QueueProperties — 待ち行列の定常状態やその他の特性
到着分布とサービス分布
ExponentialDistribution — マルコフ(Markovian)の到着分布またはサービス分布
ErlangDistribution — 相型の到着分布またはサービス分布
HypoexponentialDistribution ▪ HyperexponentialDistribution ▪ CoxianDistribution ▪ GammaDistribution
確率過程のフレームワーク »
RandomFunction — 待ち行列系をシミュレーションする
EstimatedProcess — 待ち行列系のパラメータを推定する
StationaryDistribution ▪ CovarianceFunction
関連過程
PoissonProcess ▪ ContinuousMarkovProcess