AbortProtect
AbortProtect[expr]
expr を評価して評価が完了するまで,中断禁止にする.
詳細
- AbortProtect内で発生した中断命令は,AbortProtectの実行終了とともに有効になる.
- CheckAbortを,AbortProtect内で使うことで,中断命令を「キャッチ」できる. »
- AbortProtectは,TimeConstrained(制限時間)やMemoryConstrained(メモリ制約)の条件が満たされないために計算の中断要求をするときでも,計算を強制的に続行させる.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (2)
AbortProtectを使って割当てが確実に行われるようにする:
計算が$Abortedを返しても,x には計算された値が割り当てられている:
AbortProtectがないと,割当ては行われなかっただろう:
スコープ (1)
AbortProtectを使わないと,一般に imax は更新されるが x は更新されない:
特性と関係 (5)
CheckAbortは中断をたとえそれがAbortProtectに包み込まれていても有効にしかつ検出する:
CheckAbort内の計算は終了されるが,AbortProtectは完了まで継続される:
包み込んでいるAbortProtectはTimeConstrainedによって無効にされる:
TimeConstrained内のコードは終了されるがAbortProtectは完了まで継続される:
ネストしたAbortProtectでTimeConstrainedの動作がブロックできる:
包み込んでいるAbortProtectはMemoryConstrainedによって無効にされる:
MemoryConstrained内のコードは終了されるがAbortProtectは完了まで継続される:
ネストしたAbortProtectでMemoryConstrainedの動作がブロックできる:
テキスト
Wolfram Research (1991), AbortProtect, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/AbortProtect.html.
CMS
Wolfram Language. 1991. "AbortProtect." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/AbortProtect.html.
APA
Wolfram Language. (1991). AbortProtect. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/AbortProtect.html