AtomList
AtomList[mol]
mol で表される分子内の原子のリストを与える.
AtomList[mol,patt]
分子 mol に含まれる,原子パターン patt に合致した原子のリストを与える.
AtomList[mol,patt,"prop"]
patt に合致する原子の指定された特性の値を与える.
詳細とオプション
- 次は patt の可能な値である.
-
"sym" 原子記号"sym"の原子 Atom["sym",rules] "rules"で説明された特性を持つ原子 MoleculePattern["patt"] SMARTS文字列"patt"で定義された原子パターン patt1patt2… 任意の pattiに合致する原子 - "prop"の可能な値には以下がある.
-
"AromaticAtomQ" 芳香族原子 "AtomChirality" カーン・インゴルド・プレローグ(Cahn-Ingold-Prelog)優先順位規則を使用して決定された絶対原子キラリティー "AtomicNumber" 原子番号 "AtomicSymbol" 標準原子記号 "AtomIndex" 原子インデックス "CIPRank" カーン・インゴルド・プレローグ優先順位規則を使用して計算された原子ランク "CoordinationNumber" 原子についての明示的な結合数 "Element" 元素実体 "FormalCharge" 形式電荷 "GasteigerPartialCharge" Gasteiger部分電荷 "GeometricStericEffectIndex" 幾何学的立体指標 "HeavyAtomCoordinationNumber" 重原子との結合数 "HydrogenCount" 水素数 "ImplicitHydrogenCount" 暗黙の水素数 "Isotope" 同位体実体 "MassNumber" 質量数 "MMFFPartialCharge" MMFF部分電荷 "MostAbundantMassNumber" 最も一般的に存在する同位体の質量数 "OrbitalHybridization" 軌道の混成 "PiElectronCount" 電子数 "RingAtomQ" 原子が環の中にあるかどうか "TopologicalStericEffectIndex" 位相的立体指標 "UnpairedElectronCount" 不対電子の数 "UnsaturatedAtomQ" 不飽和原子 "Valence" 原子価 - デフォルトオプション設定のIncludeHydrogensAllでは,AtomListですべての原子が返される.オプション値"ExplicitOnly"を使うと暗黙の水素が除外される.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (2)
スコープ (2)
オプション (2)
IncludeHydrogens (2)
AtomListは,デフォルトで,すべての原子を返す:
IncludeHydrogensNoneを使って原子の大部分を構成する水素を除外する:
水素原子は,通常の原子価規則から推測できる場合は省略できる.IncludeHydrogens"ExplicitOnly"を使って明示的にリストされている原子だけを含める:
考えられる問題 (1)
Moleculeは原子価を水素原子で埋めようとするので,もとの分子式にはない水素原子が原子のリストに含められる:
水素原子が現れないように,MoleculeのオプションValenceFillingNoneを使ってもよい:
おもしろい例題 (1)
テキスト
Wolfram Research (2019), AtomList, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/AtomList.html (2020年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2019. "AtomList." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2020. https://reference.wolfram.com/language/ref/AtomList.html.
APA
Wolfram Language. (2019). AtomList. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/AtomList.html