Cases

Cases[{e1,e2,},pattern]

パターンにマッチする要素 eiをリストにして返す.

Cases[{e1,},patternrhs]

パターンにマッチし,要素 eiに対応する rhs の値をリストにして返す.

Cases[expr,pattern,levelspec]

levelspec によって指定され,パターンにマッチするレベルにある式 expr のすべての部分をリストにして返す.

Cases[expr,patternrhs,levelspec]

パターンにマッチする rhs の値を返す.

Cases[expr,pattern,levelspec,n]

expr の中でパターンにマッチする最初の n 個の部分を返す.

Cases[pattern]

式に適用可能なCasesの演算子形を表す.

詳細とオプション

  • Casesの第1引数の頭部がListである必要はない.
  • Associationに用いられた場合,Casesは要素をその値に応じて選び出す.
  • Cases[expr,pattern:>rhs]はパターンが見付かったときにだけ rhs を評価する.
  • Cases[pattern][list]Cases[list,pattern]に等しい.
  • Casesは標準的なレベル指定を使用する.
  • nレベル1からレベル n まで
    Infinityレベル1からInfinityまで
    {n}レベル n のみ
    {n1,n2}レベル n1からレベル n2まで
  • Casesにおける levelspec のデフォルト値は{1}である.
  • 正のレベル n は,n 個の指標で指定される expr のすべての部分からなる.
  • 負のレベル-n は,深度 n expr のすべての部分からなる.
  • レベル-1は数,記号,それに下位区分を持たないその他のオブジェクトからなる.
  • レベル0は式全体に相当する.
  • オプション設定がHeads->Trueのとき,Casesは式の頭部および式の各部分を見る.
  • Casesは,深度優先の順序で,根の前に葉を訪れ,expr の部分を横断する.
  • Parallelize[Cases[expr,pattern]]Cases[expr,pattern]をすべてのサブカーネルで並列に計算する. »

例題

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  (4)

整数に明示的にマッチする場合を求める:

整数にはマッチしない場合を求める:

マッチしたそれぞれのf[x_]の中からxを返す:

Casesの演算子形を使う:

Associationから要素を取り出す:

スコープ  (10)

2要素のリストの場合をすべて求める:

すべての要素ペアの和を求める:

0ではない要素を抽出する:

整数の場合をレベル2まで抽出する:

マッチする最初の3要素のみを返す:

明示的な要素が見付かってはじめて:>を使って評価するようにする:

任意レベルの可能なすべての部分式を求める:

式の頭部を含む任意レベルの可能なすべての部分式を求める:

ネストした連想から要素を取り出す:

Associationにマッチする要素をListから取り出す:

マッチする各Associationのキーを求める:

リスト中の各連想からキーのペアを取り出す:

条件を満たすキーがある連想を求める:

オプション  (1)

Heads  (1)

式の要素の中の記号を求める:

検索に式の頭部も含める:

特性と関係  (2)

Countは,Casesが与える結果の長さを返す:

Casesを並列に計算する:

考えられる問題  (1)

規則ではマッチする要素が右辺に変換される:

HoldPatternを使って規則それ自身をパターンとして扱う:

Wolfram Research (1988), Cases, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Cases.html (2014年に更新).

テキスト

Wolfram Research (1988), Cases, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Cases.html (2014年に更新).

CMS

Wolfram Language. 1988. "Cases." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2014. https://reference.wolfram.com/language/ref/Cases.html.

APA

Wolfram Language. (1988). Cases. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Cases.html

BibTeX

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BibLaTeX

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