DecimalForm
DecimalForm[expr]
expr の近似実数を,科学表記は使わずに,常に小数形式で表示する.
DecimalForm[expr,n]
小数形式で与えられた近似実数を n 桁精度で出力する.
DecimalForm[expr,{n,f}]
n 桁の近似実数を小数点以下 f 桁で出力する.
詳細とオプション
- DecimalFormは,事実上,オプションExponentFunction(Null&)のあるNumberFormに等しい.
- 使用可能なオプション
-
DefaultPrintPrecision Automatic 機械数のデフォルトの出力桁数 DigitBlock Infinity 何桁ごとに切れ目を入れるか NumberPadding {"","0"} 左右の充填に使う文字列 NumberPoint "." 小数点に使う文字列 NumberSeparator {",", " "} ブロック間に挿入する文字列 NumberSigns {"-",""} 正の数と負の数の符号に使う文字列 SignPadding False 記号の後ろに充填を挿入するかどうか - DecimalForm[expr]のタイプセット形式は,入力で使われる際は expr と同じであると解釈される. »
- DecimalFormは,入力を評価するとDecimalForm[expr]になるときは出力には現れない. »
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (5)
オプション (8)
特性と関係 (4)
DecimalFormと同様,AccountingFormも科学表記は使わない:
NumberFormとPaddedFormは,5乗より大きい累乗には指数を使う:
ScientificFormは,小数点の左には1桁しか使わない:
EngineeringFormは3の倍数を指数を使う:
DecimalFormは,事実上,オプションExponentFunctionを非アクティブにしたNumberFormに等しい:
DecimalForm[expr]のタイプセット形式は,入力で使われるときは expr と同じであると解釈される:
出力をコピーして入力セルにペーストする.1000000.は1.`*^6であると解釈される:
DecimalFormは,入力を評価するとDecimalForm[expr]になるときは出力には現れない:
Outには,DecimalForm[10.^6]ではなく値1.`*^6が割り当てられる:
考えられる問題 (2)
入力桁数が少ない大きい数の場合は,小数点の左に0が加えられる:
DecimalFormは,出力のトップレベルから省略された場合でも部分式からは削除されない:
出力はDecimalFormではない:
しかし,変数 e はDecimalFormなので,続く評価に影響するかもしれない:
DecimalFormが介在するため乗算は評価されない:
まず変数に割当てを行い.次に結果にDecimalFormを適用することで計算可能性を維持する:
テキスト
Wolfram Research (2017), DecimalForm, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/DecimalForm.html.
CMS
Wolfram Language. 2017. "DecimalForm." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/DecimalForm.html.
APA
Wolfram Language. (2017). DecimalForm. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/DecimalForm.html