Default

Default[f]

パターンオブジェクト_.で得られる関数 fの引数のデフォルト値を与える.

Default[f,i]

f の第 i 引数として_.が使われた場合に使用するデフォルト値を与える

Default[f,i,n]

全体で n 個の引数の中から第 i 引数に与えられているデフォルト値を与える.

Default[f,]=val

f の引数のデフォルト値を定義する.

詳細

  • _.は,関数の省略可能な引数を表し,Defaultで指定されたデフォルト値を使用する.
  • Default[f]に必要な値は,常に,_.fの引数として使われる前に定義されなければならない.
  • Default[f,]について定義された値は,DefaultValues[f]Options[f]の値に保存される.
  • デフォルト値はパターンマッチングにしか影響せず,f についての評価規則を作ることはない.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (2)

0を関数fのデフォルトの引数として定義する:

_.は省略することができる引数を表す:

第2引数が省略された場合,デフォルト値の0が代りに使用される:

引数が両方とも省略された場合は,両方ともデフォルト値の0であるとされる:

第1,第2引数のデフォルト値を定義する:

引数が省略されると対応するデフォルト値が使われる:

スコープ  (1)

パターンf[_.,_]のデフォルト引数は2であると定義する:

パターンf[_.,_,_]のデフォルト引数は3であると定義する:

2引数のパターンのときは,デフォルト値の2が省略された引数として使われる:

3引数のパターンの時は,デフォルト値の3が省略された引数として使われる:

特性と関係  (4)

Default[f]の値を割り当てるとすべての位置のデフォルト引数が定義される:

Default[f]の値の割当ては f のパターンマッチングに対してのみ影響する:

これは,それ自体では f[]についての変換規則は作らない:

Optionalを含むパターンを f の定義で使ってデフォルトの評価を作成する:

デフォルトは即時割当てと遅延割当手のどちらを使って定義することもできる:

ClearAllを使ってデフォルト値を消去する:

Clearでは消去できない:

Wolfram Research (1988), Default, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Default.html.

テキスト

Wolfram Research (1988), Default, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Default.html.

CMS

Wolfram Language. 1988. "Default." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/Default.html.

APA

Wolfram Language. (1988). Default. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Default.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_default, author="Wolfram Research", title="{Default}", year="1988", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/Default.html}", note=[Accessed: 17-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_default, organization={Wolfram Research}, title={Default}, year={1988}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/Default.html}, note=[Accessed: 17-November-2024 ]}