DisableFormatting
DisableFormatting[expr]
expr がホールドされた式の中にある場合はそのフォーマットを無効にするが,評価が行われると直ちに expr を与える形である.
詳細
- DisableFormattingは,Hold,HoldComplete,その他の,属性HoldFirst,HoldRest,HoldAll,HoldAllCompleteがある関数内の式のフォーマッティングを阻止する.
- DisableFormattingは,大抵の場合は式をInputFormで表示する.
- DisableFormattingラッパーはStandardFormとTraditionalFormでは不可視である.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (3)
ホールドを解除すると評価とそれに続くフォーマットが行われるようになる:
DisableFormattingはホールドされた式の中で使わなければならない.さもないと評価されてしまう:
スコープ (3)
DisableFormattingは,HoldAllのようなホールド属性がある任意の関数の中で使うことができる:
DisableFormattingはStandardFormとTraditionalFormの中では見えない:
特性と関係 (5)
Hold,HoldForm,その他の引数をホールドする関数は,評価は阻止するがタイプセットは阻止しない:
Holdの中にあるDisableFormattingは未評価の式のタイプセットを阻止する:
しかし,DisableFormattingそれ自体は,引数をホールドすることもタイプセットを阻止することもしない:
HoldFirst関数あるいはHoldRest関数では,DisableFormattingはホールドされた引数にしか影響しない:
Deferは式の評価阻止するが,タイプセットは阻止しない:
DisableFormattingをDeferとともに使うと,式は評価もタイプセットもされない:
しかし,コピーアンドペーストされると,式は評価され,通常のようにタイプセットされる:
Interpretationは出力式に任意の外観を割り当てる:
コピーアンドペーストされると,通常のように解釈され,タイプセットされる:
DisableFormattingがあると,ホールドが解除されたときに通常の評価とフォーマッティングが回復される:
一方,コピーアンドペーストの場合はDisableFormattingラッパーが残される:
Inactivateは,2Dのタイプセットを避けた式を作ることがある(常にそうではない):
結果は別の式は,各頭部 h がInactive[h]で置換されている:
DisableFormattingは常に2Dのタイプセットを避ける.入力式はそのまま返される:
テキスト
Wolfram Research (2016), DisableFormatting, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/DisableFormatting.html.
CMS
Wolfram Language. 2016. "DisableFormatting." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/DisableFormatting.html.
APA
Wolfram Language. (2016). DisableFormatting. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/DisableFormatting.html