FindAnomalies
FindAnomalies[{example1,example2,…}]
他の例との関連で異常であるとみなされる exampleiのリストを与える.
FindAnomalies[examples,prop]
異常性の計算に関連する指定された特性を与える.
FindAnomalies[examples,{prop1,prop2,…}]
特性 propiを与える.
FindAnomalies[fun,data]
与えられたAnomalyDetectorFunction[…]あるいはLearnedDistribution[…]を使って data 中の異常を求める.
FindAnomalies[fun,data,props]
異常性の計算と関連する特性を与える.
詳細とオプション
- FindAnomaliesは,数値,名義,画像等のさまざまなデータ型に使うことができる.
- 各 exampleiは,単一のデータ要素,データ要素のリスト,あるいはデータ要素の連想でよい.例はDatasetオブジェクトとして与えることもできる.
- FindAnomaliesは,異常(つまり「分布から外れる」例)を検出するために,異常がないデータの分布をモデル化しようとする.例のRarerProbabilityがAcceptanceThresholdで指定された値よりも低いとき,その例は異常であるとみなされる.
- FindAnomalies[AnomalyDetectorFunction[…],data]の data が検出器の訓練例と同じ分布からのもののとき,AcceptanceThresholdは異常検出の偽陽性率に相当する.
- 次は, FindAnomalies[…,props]の使用可能な特性である.
-
"Anomalies" 異常とみなされた例 "AnomalyCount" 異常とみなされた例の数 "AnomalyBooleanList" 例が異常かどうかを示すブール値 "AnomalyPositions" 異常な位置のリスト "AnomalyRarerProbabilities" 異常な例のよりまれな確率 "NonAnomalies" 異常ではないとみなされた例 "RarerProbabilities" データよりも低いPDFでサンプルを生成する確率 - 次のオプションが与えられる:
-
AcceptanceThreshold 0.001 例を異常であるとみなすRarerProbability閾値 FeatureExtractor Identity 学習する特徴をどのように抽出するか FeatureNames Automatic 入力データに割り当てる特徴名 FeatureTypes Automatic 入力データに仮定する特徴タイプ Method Automatic どのモデリングアルゴリズムを使用するか PerformanceGoal Automatic 最適化するパフォーマンスの局面 RandomSeeding 1234 擬似乱数生成器の内部的シードをどのように行うか TimeGoal Automatic 検出器の訓練にどの程度の時間を費やするか TrainingProgressReporting Automatic 訓練中の進捗状況をどのように報告するか ValidationSet Automatic 訓練中にモデルの評価に使うデータ集合 - 次は,PerformanceGoalの可能な設定である.
-
"Quality" 検出器のモデリング品質を最高にする "Speed" 異常を検出するスピードを最高にする Automatic スピード,品質,メモリの自動トレードオフ {goal1,goal2,…} goal1,goal2等を自動的に結合する - Methodの可能な設定はLearnDistribution[…]で与えられるものと同じである.
- 次は,TrainingProgressReportingの使用可能な設定である.
-
"Panel" 動的に更新されるグラフィカルなパネルを表示する "Print" Printを使って定期的に情報を報告する "ProgressIndicator" 単純なProgressIndicatorを表示する "SimplePanel" 学習曲線なしでパネルを動的に更新する None 情報は何も報告しない - FindAnomalies[…,FeatureExtractor"Minimal"]は,内部的な前処理ができるだけ簡単に行われるべきであることを示す.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (3)
擬似実数乱数の二次元配列でAnomalyDetectorFunctionを訓練する:
訓練済みのAnomalyDetectorFunctionを使って新たな例の中の異常なものを求める:
検出器関数を使って,異常値,その対応する位置,通常の例を求める:
オプション (5)
AcceptanceThreshold (1)
Method (1)
PerformanceGoal (1)
PerformanceGoalを指定して,データ集合中で最も珍しい上位1パーセンタイルの例を求める:
データ集合中で最も珍しい例をデフォルトのPerformanceGoalで求める:
アプリケーション (4)
RarerProbability閾値の値を高くして異常な例を求める:
テキスト
Wolfram Research (2019), FindAnomalies, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/FindAnomalies.html (2020年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2019. "FindAnomalies." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2020. https://reference.wolfram.com/language/ref/FindAnomalies.html.
APA
Wolfram Language. (2019). FindAnomalies. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/FindAnomalies.html