FractionalPart
x の小数部を与える.
詳細
- 記号操作・数値操作の両方に適した数学関数である.
- FractionalPart[x]を使うと,実効的に,小数点の右側の全桁を残し,他の桁をすべて捨てることになる.
- FractionalPart[x]+IntegerPart[x]は常に x に厳密に等しい.
- FractionalPart[x]は,x が数値そのものでなくても数値的な値でありさえすれば結果を返す.
- 厳密値に対して,FractionalPartは内部で数値近似を行うことで結果を確定化する.近似処理は,大域変数$MaxExtraPrecisionの設定に影響されることに注意.
- FractionalPartは,複素数の実部と虚部に別々に適用される.
- FractionalPartは自動的にリストに縫い込まれる. »
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (31)
数値評価 (6)
MatrixFunctionを使って行列のFractionalPart関数を計算することもできる:
Aroundを使って平均的な場合の統計区間を計算する:
特定の値 (6)
固定点におけるFractionalPartの値:
Infinityにおける値:
FractionalPartを記号的に操作する:
FractionalPart[x]=0.5となるような x の値を求める:
可視化 (4)
FractionalPart関数をプロットする:
スケールされたFractionalPart関数をプロットする:
FractionalPartを三次元でプロットする:
FractionalPartを複素平面上でプロットする:
関数の特性 (11)
FractionalPartは実数入力と複素入力のすべてについて定義される:
FractionalPartの値域:
FractionalPartは奇関数である:
FractionalPartは,実数上で,負の実数の値に1を加えることで周期的にできる:
FractionalPartは解析関数である:
FractionalPartは非減少でも非増加でもない:
FractionalPartは単射ではない:
FractionalPartは全射ではない:
FractionalPartは非負でも非正でもない:
FractionalPartは凸でも凹でもない:
TraditionalFormによる表示:
アプリケーション (7)
特性と関係 (3)
考えられる問題 (2)
保護桁はFractionalPartの結果に影響する:
デフォルト設定による数値決定手続きではこの式を簡約できない:
$MaxExtraPrecisionの設定値を大きくすると予期した結果が得られる:
おもしろい例題 (1)
FractionalPartのフーリエ級数の収束:
テキスト
Wolfram Research (1996), FractionalPart, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/FractionalPart.html.
CMS
Wolfram Language. 1996. "FractionalPart." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/FractionalPart.html.
APA
Wolfram Language. (1996). FractionalPart. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/FractionalPart.html