HumanGrowthData
HumanGrowthData[spec]
指定 spec におけるヒトの成長についての,すべての特性についての平均の1標準偏差内の値の範囲を返す.
HumanGrowthData[spec,property]
指定 spec についての特性の平均の1標準偏差内の範囲を返す.
HumanGrowthData[spec,index]
指定されたパーセンタイル値の,spec についてのヒトの成長のすべての特性についての値を返す.
HumanGrowthData[spec,property,index]
指定されたパーセンタイル値の,特性 spec の特定の指標における値を返す.
HumanGrowthData[spec,property,quantity]
spec における特性の特定の値 quantity についてのパーセンタイル値と確率密度を返す.
詳細とオプション
- 指定 spec は,Association["Age"->age,"Gender"->gender]の形式のAssociationである.
- 年齢は,時についての正のQuantity,あるいはDateObjectを使った誕生日として与えることができる.
- すべての年齢のデータがある訳ではない.ヒトの成長についてのデータは,20歳のものまで使用が可能である.
- 性別は,"Male"または"Female"として与えることができる.これは,適切な性別Entityでもよい.
- 性別が指定されていない場合は,"Male"と"Female"の両方の結果のAssociationが返される.
- 使用可能な特性
-
"BMI" 肥満度指数 "HeadCircumference" 最大頭囲 "Height" 直立した場合の身長 "Length" 横になった場合の体長 "Milestones" この年齢の典型的な発達段階 "NextMilestones" 期待される次の発達段階 "PreviousMilestones" この年齢の直前の発達段階 "Weight" 体重 - パーセンタイル値 index を使って,指定された性別および年齢の分布について指定されたパーセンタイル値についての特性の値を得ることができる.
- パーセンタイル値 index は,0から100パーセントまでのQuantityの割合か0から1までの間の数である.ともに両端の数は含まない.これは,キーが"Percentage"あるいは"ZScore"のAssociationとしても指定することができる."ZScore"は,特定のZスコアの値あるいは平均(0)からの標準偏差の値でよい.Zスコアはからまでの数として指定しなければならない.
- 指標付きの特性について index が指定されていな場合は,平均の標準偏差内の区間が返される.
- 特性が指定されていない場合は,すべての特性についての値が特性をキーとしたAssociationとして返される.
- quantity はQuantityオブジェクトでなければならず,質問からの特性と互換的な単位を持たなければならない.
- HumanGrowthData[spec,property,"StandardDeviation"]は,その指定と特性の組合せについてのStandardDeviationを返す.
- HumanGrowthData[spec,property,"Distribution"]は,指定と特性の組合せについての分布を返す.体重については,LogNormalDistributionまたはNormalDistributionである.
- HumanGrowthData[spec,property,"QuantityDistribution"]は,指定と特性の組合せに対しては,体重のLogNormalDistributionまたはNormalDistributionを含むQuantityDistributionを返す.
- HumanGrowthDataは次のオプションを取る.
-
Method Automatic 使用するモデルを決定する UnitSystem $UnitSystem 希望する単位系の単位を返す - Methodはサブオプション"Model"を有する.これを使って使用するモデルを指定することができる.使用可能なモデルには"CDC"と"WHO"がある.
- "CDC"モデルは,米疾病対策センター(https://www.cdc.gov/growthcharts/)のモデルを使用する."WHO"モデルはWHO Multicentre Growth Reference Study Groupのモデルを使用する.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (9)
HumanGrowthDataの特性を知る:
DateObjectを使って誕生日を指定する:
Zスコア指標を使って,平均から1標準偏差分高い子供の身長を求める:
4ヶ月の女児の特定の体長についてのパーセンタイルと確率密度を求める:
代りにQuantityDistributionを求める:
オプション (2)
アプリケーション (8)
特性と関係 (1)
FetalGrowthDataを使って出産前の平均体重を,HumanGrowthDataを使って翌年の平均体重を調べる:
考えられる問題 (4)
すべての特性についてのデータは20歳まで使用することができる:
パーセンタイル値は,0から100まで(0と100を含まない)でなくてはならない:
確率密度値は,すべてのQuantity値について使用可能な訳ではない:
おもしろい例題 (5)
LogNormalDistributionにフィットする:
二変数の身長・体重分布を,身長の多項式分布,体重の対数分布,相関 から近似する:
テキスト
Wolfram Research (2015), HumanGrowthData, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/HumanGrowthData.html (2018年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2015. "HumanGrowthData." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2018. https://reference.wolfram.com/language/ref/HumanGrowthData.html.
APA
Wolfram Language. (2015). HumanGrowthData. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/HumanGrowthData.html