LinearProgramming
LinearProgramming[c,m,b]
m.x≥b および x≥0の制約条件の下で,量 c.x を最小にするベクトル x を求める.
LinearProgramming[c,m,{{b1,s1},{b2,s2},…}]
x≥0であり,行列 m と{bi,si}のペアによって指定される線形制約条件の下で c.x を最小にするベクトル x を求める.m の各行 mi の対応する条件は,si==1の場合は mi.x≥bi,si==0の場合は mi.x==bi,si==-1の場合は mi.x≤bi である.
LinearProgramming[c,m,b,l]
m,b,および x≥l によって指定される制約条件の下で c.x を最小にする.
LinearProgramming[c,m,b,{l1,l2,…}]
m,b,および xi≥li によって指定される制約条件の下で c.x を最小にする.
LinearProgramming[c,m,b,{{l1,u1},{l2,u2},…}]
m,b,および li≤xi≤ui によって指定される制約条件の下で c.x を最小にする.
LinearProgramming[c,m,b,lu,{dom1,dom2,…}]
xi が領域 domi にあるものとする.
詳細とオプション
- ベクトル c と b そして行列 m のすべての要素が実数であることが要求される.
- 境界 liと uiは,実数,Infinityまたは-Infinityでなければならない.
- Noneは境界を指定しないことに等しい.
- LinearProgrammingは,入力が厳密な有理数である場合は,厳密な有理数または整数の結果を返す.
- 解が求められないときは,LinearProgrammingは未評価で返される.
- 入力に近似数が含まれるとき,LinearProgrammingは近似数値解を出す.オプションToleranceは内部比較で使用する許容率を指定する.デフォルト値はTolerance->Automaticである.これは厳密数には厳密な比較を行い,近似数には許容率を使う.
- LinearProgrammingでSparseArrayオブジェクトを使うことができる.
- Method->"InteriorPoint"とすると,LinearProgrammingは内点法を使う.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (3)
LinearProgrammingはLinearOptimizationに置き換えられた:
方程式の制約条件 と暗示的な非負という制約条件下で問題を解く:
LinearOptimizationを使って問題を解く:
方程式の制約条件 と暗示的な非負という制約条件下で問題を解く:
LinearOptimizationを使って問題を解く:
スコープ (6)
オプション (2)
Tolerance (1)
近似的な解で十分な場合は,ルーズなToleranceオプションを使って解の処理を速めることができる:
特性と関係 (2)
考えられる問題 (4)
テキスト
Wolfram Research (1991), LinearProgramming, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/LinearProgramming.html (2007年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1991. "LinearProgramming." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2007. https://reference.wolfram.com/language/ref/LinearProgramming.html.
APA
Wolfram Language. (1991). LinearProgramming. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/LinearProgramming.html