Plus
x+y+z
項の和を表す.
詳細
- Plusは,Flat,Orderless,そしてOneIdentity等を属性とする.
- Plusの引数のデフォルト値は,x_.パターンのように0である. »
- Plus[]は,0として解釈される.
- Plus[x]は,x である.
- x+0は,x に評価されるが,x+0.0は,変更されない.
- 1 のような帯分数の場合,暗黙の加算は1 + あるいは1 \[ImplicitPlus] で入力することができる.これを評価すると1+となるが,暗黙の加算は+より優先順位がはるかに高い演算子である.
- 他の関数と異なり,Plusはユーザ定義規則よりも組込み規則を優先する.このため,例えば,2+2=5のような定義にすることはできない.
- PlusはIntervalオブジェクトおよびCenteredIntervalオブジェクトに使うことができる. »
予備知識
- Plusは,式の加算(総和)を行う関数である.式Plus[a,b,c,…]は通常短縮形のシンタックス a+b+c+…を使って表される.特殊形としては,0であるとされるPlus[],および x であるとされるPlus[x]が含まれる.
- Plusは,その引数をソートし,同じタイプの任意項をまとめる.またPlusは,リストに対して要素ごとに縫い込まれる.
- リストの特定レベルで総和を行うため,あるいは補償的総和を行って厳密ではない加数に対する数値誤差を軽減するために,関数Totalを使うことができる.Accumulateは,リスト中の要素の連続累計のリストを返す.AddTo,Increment,PreIncrementを使って,与えられる変数の値を増やすこともできる.Minusは式の算術的な否定を,Subtractは2つの数の差分を与える.
- 範囲上の関数あるいは引数のリストの加算は,関数Sumを使って行う.
例題
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Plusは,要素単位でリストに対して適用される:
PlusはIntervalオブジェクトおよびCenteredIntervalオブジェクトに使うことができる:
Wolfram Research (1988), Plus, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Plus.html (2021年に更新).
テキスト
Wolfram Research (1988), Plus, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Plus.html (2021年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1988. "Plus." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2021. https://reference.wolfram.com/language/ref/Plus.html.
APA
Wolfram Language. (1988). Plus. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Plus.html