StateResponse
StateResponse[sys,u,{t,tmin,tmax}]
入力 u に対する状態空間モデル sys の数値状態応答を tmin≤t≤tmaxについて与える.
StateResponse[sys,{u[0],u[1],…}]
入力数列 u[i]に対する離散時間状態空間モデル ssm の応答を与える.
StateResponse[sys,u,t]
記号状態応答を時間 t の関数として与える.
StateResponse[sys,{u1,…,um},…]
複数の入力 uiへの状態応答を与える.
StateResponse[{sys,{x10,x20,…,xn0}},…, …]
初期条件 xi0の応答を与える.
詳細
- StateResponseは,与えられた入力 u について状態微分方程式あるいは状態差分方程式を解く.
- 状態空間モデル sys は,StateSpaceModel,連続時間AffineStateSpaceModelあるいは連続時間NonlinearStateSpaceModelである.
- 線形StateSpaceModel sys もまた,ディスクリプタで遅延系であり得る.
- 初期状態 xi0は,他に指定がない限り,sys の状態操作値であるとみなされる.
- ディスクリプタ系については,初期状態が矛盾してはならない.
- 遅延系については,初期状態は履歴を含み,t≤0について xi0[t]として与えることができる. »
例題
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連続時間系 (16)
ディスクリプタStateSpaceModelの応答:
二入力系の入力信号{SquareWave[t],Sin[t]}に対する応答:
入力{Sin[t],Cos[t],Cos[t]}に対する三入力系の状態応答:
入力信号数が系の入力数より少ない場合,残りの入力は0であるとみなされる:
多入力系についてスカラー入力信号が指定された場合,信号は各入力に対して順番に適用される:
StateResponse[…,{t,tmin,tmax}]は結果を補間関数オブジェクトで与える:
UnitStep入力へのAffineStateSpaceModelの状態応答:
NonlinearStateSpaceModelの正弦波入力への状態応答:
アプリケーション (4)
動いている台車の上の安定した倒立振子のモデルは,振子の角位置 θ と速度 ω および台車の変位 d と速度 v を状態変数として持つ:
StateResponseを使って得られた台車の速度と振子の角速度を微分して台車の加速 a と振子の角加速 α を計算する:
所望の生産速度と販売速度を入力とし実際の生産速度と在庫レベルを状態とした,生産と在庫の管理システムの状態空間モデル:
与えられた生産速度についての応答と最初の均衡条件から10%販売がアップする応答を求める:
Clohessy–Wiltshire方程式は中心体の軌道を回る2つの衛星間の相対運動をモデル化する:
StateResponseを使って特定の打ち上げ条件群から閉じた相対軌道を得る:
特性と関係 (3)
StateResponseとOutputResponseの結果は状態出力については等しい:
ディスクリプタ系の初期状態は入力と矛盾がないように選ばれる:
KroneckerModelDecompositionにおける遅い部分系に依存する矛盾しない初期状態:
考えられる問題 (2)
テキスト
Wolfram Research (2010), StateResponse, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/StateResponse.html (2014年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2010. "StateResponse." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2014. https://reference.wolfram.com/language/ref/StateResponse.html.
APA
Wolfram Language. (2010). StateResponse. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/StateResponse.html