SystemsModelFeedbackConnect

SystemsModelFeedbackConnect[sys]

sys からの出力を負のフィードバックを持つ入力と接続する.

SystemsModelFeedbackConnect[sys,{con1,}]

coniの入出力をフィードバック接続のみする.

SystemsModelFeedbackConnect[sys1,sys2]

sys1の出力を sys2の出力と,sys2の出力を sys1の入力とフィードバックで接続する.

SystemsModelFeedbackConnect[sys1,sys2,{out1,},{{in1,ftype1},}]

sys1の出力 outisys2i 番目の入力に,sys2j 番目の出力を sys1の入力 injに,フィードバックタイプ ftypejで接続する.

詳細

  • 系のモデル sysiは,TransferFunctionModelStateSpaceModelAffineStateSpaceModelあるいはNonlinearStateSpaceModelでよい.
  • 接続 coniは次の形で与えることができる.
  • {out,in}負のフィードバックで出力 out を入力 in に接続する
    {out,in,ftype}正または負のフィードバックタイプ ftype を使う
  • デフォルトで,sys2はユニティゲイン系である.
  • 引数 inoutiniouti は入力チャンネルあるいは出力チャンネルの位置を指定する整数である.
  • ftype は負のフィードバックについては"Negative"または-1で,正のフィードバックについては"Positive"または1で指定できる.デフォルトタイプは"Negative"である.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (6)

負の直結フィードバックがある伝達関数:

負のフィードバック中の2つの連続時間系を接続する:

負のフィードバック中の2つの離散時間系を接続する:

負のフィードバックの状態空間系:

2つの状態空間系を接続する:

第2出力を第1入力にフィードバックする:

スコープ  (18)

基本的な用法  (10)

負の直結フィードバック系:

正のフィードバック系:

2つのスカラー系を繋ぐ:

多変数系を繋ぐ:

第2出力を第1入力に繋ぐ:

フィードバック系を通して第2出力を第1入力に繋ぐ:

離散時間系を繋ぐ:

正のフィードバックの2つの系を繋ぐ:

図で示すように2つの状態空間モデルを繋ぐ:

StateSpaceModelTransferFunctionModelに繋ぐ:

系のタイプ  (8)

2つのTransferFunctionModel系を繋ぐ:

遅延あり:

不適切な伝達関数を使う:

2つのStateSpaceModel系を繋ぐ:

遅延あり:

ディスクリプタ状態空間モデルを使う:

入力線形AffineStateSpaceModel系:

一般的な非線形NonlinearStateSpaceModel系:

伝達関数と状態空間モデルを繋ぐと状態空間モデルが与えられる:

遅延のある接続:

標準的な線形系と入力線形系を接続すると,アフィンモデルが得られる:

標準的な線形系またはアフィン系を非線形系と接続すると,非線形モデルが与えられる:

一般化と拡張  (2)

1つのフィードバックタイプをすべての接続に使う:

2つの系を正のフィードバックで繋ぐ:

アプリケーション  (5)

積分制御器とフィードバックセンサを持った離散時間系の閉ループ伝達関数を得る:

位置と速度のフィードバックがあるモーター搭載のサーボシステム:

位置のフィードバックだけでは系は不安定である:

内側のループの速度フィードバックと外側のループの位置フィードバックがある閉ループ系:

単位ステップへの応答:

多重ループの縮約にSystemsModelFeedbackConnectを使う:

ループ伝達関数から相補感度関数を計算する:

クランク軸がエンジンのコントローラから遅延入力信号を受ける:

単純なコントローラを含めると遅延が閉ループ系の内部的なものであることが示される:

特性と関係  (3)

結果の系には最初の系の入力と出力が含まれる:

SystemsModelFeedbackConnectSystemsConnectionsModelの特殊ケースである:

2つの伝達関数 tfm1tfm2 を繋ぐ:

これは(IdentityMatrix[n]+tfm1.tfm2)-1.tfm1に等しい:

Wolfram Research (2010), SystemsModelFeedbackConnect, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SystemsModelFeedbackConnect.html (2014年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2010), SystemsModelFeedbackConnect, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SystemsModelFeedbackConnect.html (2014年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2010. "SystemsModelFeedbackConnect." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2014. https://reference.wolfram.com/language/ref/SystemsModelFeedbackConnect.html.

APA

Wolfram Language. (2010). SystemsModelFeedbackConnect. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/SystemsModelFeedbackConnect.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_systemsmodelfeedbackconnect, author="Wolfram Research", title="{SystemsModelFeedbackConnect}", year="2014", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/SystemsModelFeedbackConnect.html}", note=[Accessed: 21-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_systemsmodelfeedbackconnect, organization={Wolfram Research}, title={SystemsModelFeedbackConnect}, year={2014}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/SystemsModelFeedbackConnect.html}, note=[Accessed: 21-November-2024 ]}