CUR (.cur)

予備知識

    • Microsoft Windowsカーソル.
    • ラスタ画像形式.
    • Windows用のネイティブ形式カーソル.
    • CUR はCursorからの派生語である.
    • バイナリ形式.
    • 解像度の異なる複数のカーソルを保管できる.
    • アルファチャンネルをサポート.
    • ICO形式に類似.

ImportとExport

  • Import["file.cur"]はCURファイルをインポートして,ファイルに保管されている全カーソルをImageオブジェクトのリストとして返す.
  • Import["file.cur",elem]はCURファイルから指定された要素をインポートする.
  • インポート形式は,Import["file","CUR"]またはImport["file",{"CUR",elem,}]で指定できる.
  • Export["file.cur",expr]は画像,グラフィックス,またはそれらのリストをCURファイルにエキスポートする.
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
  • Import, Exportファイルからインポートする,あるいはファイルへエキスポートする
    CloudImport, CloudExportクラウドオブジェクトからインポートする,あるいはクラウドオブジェクトへエキスポートする
    ImportString, ExportString文字列からインポートする,あるいは文字列へエキスポートする
    ImportByteArray, ExportByteArrayバイト配列からインポートする,あるいはバイト配列へエキスポートする

Import要素

  • 一般的なImport要素:
  • "Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト
    "Summary"ファイルの概要
    "Rules"使用可能なすべての要素の規則のリスト
  • データ表現要素:
  • "Data"個々のカーソルの色の値の配列
    "GraphicsList"グラフィックスオブジェクトのリスト
    "HotSpot"各カーソルのホットスポットのピクセル座標
    "ImageList"Imageオブジェクトのリストとして与えられる全カーソル
  • Import はデフォルトでCURファイルに"GraphicsList" 要素を使う.
  • 高度なImport要素:
  • "BitDepth"個々の色チャンネルを表すのに使われるビット数
    "Channels"ファイルで使用される色チャンネルの数
    "ColorSpace"このファイルで使われる色符号化
    "ImageSize"ラスタ次元
    "Summary"ファイルの概要
    "SummarySlideView"ファイル中の全画像の概要
    "ImageCount"ファイルに保存されている画像の数
  • ICOは最大256×256画素の画像をサポートする.Exportは256画素より大きいImageGraphicsを納まるように縮小する.

オプション

  • Exportオプション:
  • "HotSpot"Automaticカーソルのホットスポットのピクセル座標
  • Exportはデフォルトでカーソルの左上の角にホットスポットを置く.
  • "HotSpot"には以下の設定がサポートされている:
  • Automatic画像の境界線を除いた左上の角
    "TopLeft"画像の境界線を除いた左上の角
    "TopRight"画像の境界線を除いた右上の角
    "BottomLeft"画像の境界線を除いた左下の角
    "BottomRight"画像の境界線を除いた右下の角
    {x,y}明示的な画素座標

例題

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  (3)

CURファイルをインポートする:

画像の概要:

カーソル画像をCURにエキスポートする:

Exportオプション  (1)

"HotSpot"  (1)

ホットスポットを指定してカーソル画像をCURにエキスポートする: