JVX (.jvx)
予備知識
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- JavaView 3D幾何形式.
- JavaView可視化ソフトウェアのネイティブ形式.
- または2Dまたは3D形状の可視化に使用される.
- Webページに埋め込み,JavaViewアプレットで見ることができる.
- XML形式.
- 複数の形状を保持することができる.
- 2Dや3Dオブジェクトを多面体,線,点の集合として表現する.
ImportとExport
- Import["file.jvx"]はJVXファイルをGraphicsオブジェクトまたはGraphics3Dオブジェクトとしてインポートする.
- Export["file.jvx",expr]はGraphicsオブジェクトまたはGraphics3DオブジェクトをJVXにエキスポートする.
- Import["file.jvx"]は3Dオブジェクトを含むJVXファイルについては,頂点が座標のリストとして与えられ,多角形が対応する頂点を取る整数指標として表されるGraphics3D[ GraphicsComplex[vertices,polygons,opts]]という形の式を返す.
- 2DオブジェクトはGraphics[ GraphicsComplex[…]]という形の式でインポートされる.
- Import["file.jvx",elem]はJVXファイルから指定された要素をインポートする.
- Import["file.jvx",{elem,suba,subb,…}]はサブ要素をインポートする.
- Import["file.jvx",{{elem1,elem2,…}}]は複数の要素をインポートする.
- インポート形式はImport["file","JVX"]またはImport["file",{"JVX",elem,…}]で指定できる.
- Export["file.jvx",expr,elem]はexpr が要素elem を指定してるとしてJVXファイルを作成する.
- Export["file.jvx",{expr1,expr2,…},{elem1,elem2,…}]は各expri が対応するelemi を指定しているとして扱う.
- Export["file.jvx",expr,opt1->val1,…]は指定の値を持つ指定のオプション要素でexpr をエキスポートする.
- Export["file.jvx",{elem1->expr1,elem2->expr2,…},"Rules"]は規則を使ってエキスポートする要素を指定する.
- 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
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Import, Export ファイルからインポートする,あるいはファイルへエキスポートする CloudImport, CloudExport クラウドオブジェクトからインポートする,あるいはクラウドオブジェクトへエキスポートする ImportString, ExportString 文字列からインポートする,あるいは文字列へエキスポートする ImportByteArray, ExportByteArray バイト配列からインポートする,あるいはバイト配列へエキスポートする
Import要素
- 一般的なImport要素:
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"Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト "Summary" ファイルの概要 "Rules" 使用可能なすべての要素の規則のリスト - データ表現要素:
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"Graphics" Graphicsオブジェクトとして表されるJVXファイル中の2次元オブジェクト "Graphics3D" Graphics3Dとして表される3D形状 "GraphicsComplex" それぞれがファイルに保管された形状を表すGraphicsComplexオブジェクトのリスト "LineData" "VertexData"要素として与えられた頂点を参照する,指標のリストとして表された線 "LineObjects" 絶対座標で与えられたLineプリミティブのリスト "PointData" 指標付き形式での点のデータ "PointObjects" 絶対座標で与えられたPointプリミティブのリスト "PolygonData" 指標付き形式での多角形のデータ "PolygonObjects" 絶対座標で与えられたPolygonプリミティブのリスト "VertexColors" 色プリミティブのリストで与えられる,各頂点に関連付けられた色 "VertexData" 頂点座標のリスト "VertexNormals" "VertexData"で与えられる,頂点に対応する法線ベクトル - ImportとExportはデフォルトで3D形状を含むJVXファイルには"Graphics3D"を使い,2D形状を含むファイルには"Graphics"を使う.
- 色モデルを表すJVXファイルを描画するとき,Importは自動的に設定Lighting->"Neutral"を使う.
- メタ情報を指定するImport要素:
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"CreationDate" ファイルがエキスポートされた時間と日付 "Creator" ファイルを生成したアプリケーション
オプション
- Importの一般的なオプション:
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Background Automatic 使用する背景色 ImageSize Automatic 表示するグラフィックスの全体の大きさ Lighting Automatic 3D面の色付けに使用する模擬光 - JVXからのインポートの際は,Graphics3Dの全オプションを与えることができる.
- ImportとExportに使用できるメタ情報要素:
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"Version" "" 文字列で与えられる,ファイル内容のバージョン情報(オプション) "Keywords" {} 保管されたオブジェクトに関連付けられたキーワード "ShortSummary" "" ファイルの内容についての簡単な記述 "Summary" "" ファイルの内容についての記述 "Title" "Mathematica Graphics" ドキュメントのタイトル - Importオプション:
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"ReadDTD" False DTDフォーマット指定に対して妥当性を検証するかどうか - 高度なオプション:
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"InvertNormals" False 頂点の法線の向きを逆にするかどうか "VerticalAxis" {0,0,1} ファイルで使用する座標系について想定する向き - デフォルトではWolfram言語はJVX形式で使用される座標系では縦軸は第3座標に対応すると想定する.
- "VerticalAxis"->{0,1,0}と設定すると,Wolfram言語はJVXからインポートするときは全グラフィックス座標に{x,y,z}->{x,-z,y}という変換を適用し,JVXにエキスポートするときは逆変換を適用する.
例題
例 (3)
JVXサンプルファイルをインポートし,3Dグラフィックスとして描画する:
2Dベクトルグラフィックスを表すJVXファイルをインポートする:
SphericalPlot3Dを使って3Dモデルを作成し,JVXにエキスポートする: