POV (.pov)

予備知識

    • MIMEタイプ:model/x-pov
    • POV-Rayの3次元情景記述言語と形式.
    • 3次元模型と情景記述を保持するのに使用される.
    • POV-Rayレイトレーシングソフトウェアのネイティブファイル形式.
    • POV-RayはPersistence of Vision Raytracer(残像レイトレーサ)からの頭字語である.
    • プレーンテキストASCII形式.
    • POV-Rayスクリプト言語の構文を使用する.

Export

  • Export["file.pov",expr]Graphics3DオブジェクトをPOVファイルにエキスポートする.
  • Export["file.pov",expr,elem]expr が要素elem を指定するものとして扱って,POVファイルを作成する.
  • Export["file.pov",{expr1,expr2,},{elem1,elem2,}]はそれぞれのexpri が対応するelemi を指定するものとして扱う.
  • Export["file.pov",expr,opt1->val1] は指定されたオプションの要素が指定された値を取るものとしてexpr をエキスポートする.
  • Export["file.pov",{elem1->expr1,elem2->expr2,},"Rules"] は規則を使ってエキスポートされるべき要素を指定する.
  • Exportについての完全な一般情報は関数ページを参照のこと.
  • ExportStringはPOV形式をサポートする.
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
  • Exportファイルへエキスポートする
    CloudExportクラウドオブジェクトへエキスポートする
    ExportString文字列へエキスポートする
    ExportByteArrayバイト配列へエキスポートする

Import要素

  • データ表現要素:
  • "Graphics3D"3次元形状を含むPOVファイル(Graphics3Dオブジェクトとして表示される)
    "GraphicsComplex"GraphicsComplexオブジェクトのリスト(それぞれがファイル内に保持された形状を表す)
    "LineData""VertexData"要素によって与えられる頂点を参照する指数のリストとして表示される線
    "LineObjects"絶対座標で与えられるLineプリミティブのリスト
    "PointData"インデックス付きの点データ
    "PointObjects"絶対座標で与えられるPointプリミティブのリスト
    "PolygonData"インデックス付きの多角形データ
    "PolygonObjects"絶対座標で与えられるPolygonプリミティブのリスト
    "VertexData"頂点座標のリスト
  • Export"Graphics3D"要素をデフォルトで使用する.

オプション

  • 詳細なオプション:
  • "VerticalAxis"{0,0,1}ファイル内で使用される座標系に想定される方向
    "Comments"Noneファイルに埋め込むコメントのリスト
  • デフォルトではWolfram言語は,POV形式で使用される座標系では,垂直軸が第3座標に対応するものとする.
  • 設定"VerticalAxis"->{0,1,0}で,Wolfram言語は,POVにエキスポートする際に,変換{x,y,z}->{x,z,-y}をすべてのグラフィックス座標に適用する.

例題

  (3)

ParametricPlot3Dを使って中空ではない3次元形状を作成する:

それをPOVにエキスポートする:

インライングラフィックスをPOVファイルにエキスポートする:

コメントと共にエキスポートする: