RIB (.rib)
予備知識
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- RenderMan RIBユーザ実体ファイル.
- 3D幾何形式.
- 写真のモデリングと描画に使われる.
- 3Dオブジェクトの定義とシーンの記述を保管する.
- RenderManアプリケーションのネイティブ形式.
- RIBはRenderMan Interface Bytestreamの頭字語である.
- 1990年にPixarによって開発された.
ImportとExport
- Import["file.rib"]はRIBファイルをGraphics3Dオブジェクトとしてインポートする.
- Export["file.rib",expr]はGraphics3D式をRIBファイルにエキスポートする.
- Import["file.rib"]はGraphics3D[ GraphicsComplex[vertices,primitives,opts]]という形の式を返す.
- Import["file.rib",elem]はRIB実体ファイルから指定された要素をインポートする.
- Import["file.rib",{elem,suba,subb,…}]はサブ要素をインポートする.
- Import["file.rib",{{elem1,elem2,…}}]は複数の要素をインポートする.
- インポート形式はImport["file","RIB"]またはImport["file",{"RIB",elem,…}]で指定できる.
- Export["file.rib",expr,elem]はexpr が要素elem を指定してるとしてRIBファイルを作成する.
- Export["file.rib",{expr1,expr2,…},{{elem1,elem2,…}}]は各expri が対応するelemi を指定しているとして扱う.
- Export["file.rib",expr,opt1->val1,…]は指定の値を持つ指定のオプション要素でexpr をエキスポートする.
- Export["file.rib",{elem1->expr1,elem2->expr2,…},"Rules"]は規則を使ってエキスポートする要素を指定する.
- 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
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Import, Export ファイルからインポートする,あるいはファイルへエキスポートする CloudImport, CloudExport クラウドオブジェクトからインポートする,あるいはクラウドオブジェクトへエキスポートする ImportString, ExportString 文字列からインポートする,あるいは文字列へエキスポートする ImportByteArray, ExportByteArray バイト配列からインポートする,あるいはバイト配列へエキスポートする
Import要素
- 一般的なImport要素:
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"Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト "Summary" ファイルの概要 "Rules" 使用可能なすべての要素の規則のリスト - データ表現要素:
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"Graphics3D" Graphics3Dオブジェクトとして表現されたRIBユーザ実体ファイル "GraphicsComplex" GraphicsComplexオブジェクトのリストで,それぞれがファイルに保管された3D幾何データを表す "PolygonData" 指標付き形式での多角形データ "PolygonObjects" 絶対座標で与えられたPolygonプリミティブのリスト "VertexColors" 色プリミティブのリストで与えられる,各頂点に関連付けられた色 "VertexData" 頂点座標のリスト "VertexNormals" "VertexData"で与えられる,頂点に対応する法線ベクトル - ImportとExportはデフォルトでRIBファイルに"Graphics3D"要素を使用する.
- "VertexData"要素はGraphicsComplexの第1引数に対応する.
- RIBカラーモデルの描画の際,Importは自動的に設定Lighting->"Neutral"を使う.
例題
例 (3)
RIBの例題ファイルをインポートし,Graphics3Dとして描画する:
RegionPlot3Dを使って簡単な3Dモデルを作成する: