RawJSON (.json)
- ImportとExportはRawJSONファイル形式をサポートしている.
- デフォルトではImportとExportは「.json」で終わるファイルに対して"RawJSON"形式ではなく,"JSON"形式を使用する.
予備知識
-
- MIMEタイプ:application/json.
- データ交換形式.
- RawJSONはJSONのシンタックスを完全にサポートするが,特定の解釈を用いる.
- RawJSONはJSONオブジェクトをWolfram言語の連想と見なす.
- JSONは一般にWebプログラミングに使用される.
- JSONはJavaScript Object Notationから派生した頭字語である.
- JSONはJavaScriptプログラミング言語のサブセットに基づく.
- テキスト形式.
- JSONは2001年に開発された.
- JSONはRFC 4627として公開された.
ImportとExport
- Import["file","RawJSON"]はネストしたリストと連想の組合せとしてJSONファイルを返す.
- ImportString["string","RawJSON"]はJSON文字列をインポートする.
- Export["file",expr,"RawJSON"]はネストしたリストと連想の組合せをJSONファイルにエキスポートする.
- ExportString[expr,"RawJSON"]はJSON文字列にエキスポートする.
- 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
-
Import, Export ファイルからインポートする,あるいはファイルへエキスポートする CloudImport, CloudExport クラウドオブジェクトからインポートする,あるいはクラウドオブジェクトへエキスポートする ImportString, ExportString 文字列からインポートする,あるいは文字列へエキスポートする ImportByteArray, ExportByteArray バイト配列からインポートする,あるいはバイト配列へエキスポートする
Import要素
- 一般的なImport要素:
-
"Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト "Summary" ファイルの概要 "Rules" 使用可能なすべての要素の規則のリスト - データ表現要素:
-
"Data" ネストしたリストと連想で表されるJSONファイルの内容 "Dataset" Datasetとして表されるJSONファイルの内容 - Importはデフォルトで"Data"要素を使う.
- "RawJSON"形式は{field1:value1,field2:value2,…}という形式のJSONオブジェクトを,Wolfram言語における<"field1"->value1,"field2"->value2,… >という形式の連想と見なす.
- "RawJSON"はJSONリスト[e1,e2,…]をWolfram言語のリスト{e1,e2,…}であると見なす.
- Wolfram言語の文字列は,RawJSONではJSON標準で要求されるようにエスケープされたUTF-8の文字列で表される.
- 科学的記数法が使用される数はRawJSONではE表記で与えられる.
- シンボルTrueおよびFalseはRawJSONでは値trueおよびfalseで表される.
- シンボルNullはJSON値nullで表される.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (9)
Import要素 (2)
"Dataset" (1)
DatasetとしてJSONファイルをインポートする: