"Characters" (ネットデコーダ)
NetDecoder["Characters"]
確率ベクトル列をASCII文字列に変換するデコーダを表す.
NetDecoder[{"Characters",table}]
確率ベクトルを表 table 内の文字から成る文字列に変換するデコーダを表す.
NetDecoder[{"Characters",table,"param"value]
追加のパラメータが特定されているデコーダを表す.
詳細
- NetDecoder[…][input]はデコーダを入力に適用し,出力を作る.
- NetDecoder[…][{input1,input2,…}]はデコーダを入力のリストに適用し,出力のリストを作る.
- デコーダへの入力 input は,確率ベクトルまたは確率ベクトル列のどちらかである.各確率ベクトルの合計は1である.NetDecoder["Characters"]の場合は,各確率ベクトルの長さがASCII文字の数,97である. NetDecoder[{"Characters",table}]の場合は,各確率ベクトルの長さが table 内の文字数に等しい.
- NetDecoder[…][input]は文字列を返す.
- 確率ベクトルから table に指定される文字へのマッピングには以下の形式がある:
-
"c1c2…" 各文字 ci を使用可能な連続するコードにマップする "c1c2…"n すべての文字 ci をコード n にマップする "c1c2…"Automatic すべての文字 ci を使用可能な次のコードにマップする n;;mspec n から m までの文字を spec にマップする {spec1,spec2,…} speci からコード列を割り当てる - 表では以下の記号文字のグループが使用可能である:
-
Automatic 表示可能なすべてのASCII文字プラス空白,タブ,改行 LetterCharacter aからzまで,かつAからZまでの文字 DigitCharacter 0から9までの数字 WordCharacter LetterCharacterとDigitCharacterの結合 PunctuationCharacter 目に見えるすべてのASCII句読点文字 WhitespaceCharacter 空白,タブ,改行 StartOfString 文字列の始まりの前に置かれるバーチャル文字 EndOfString 文字列の始まりの後ろに置かれるバーチャル文字 _ その他の割り当てられていない文字 - NetDecoder["Characters"]は典型的な英語の散文に適しており, 表示可能なすべてのASCII文字およびタブ,空白,改行から成る.
- NetDecoder["Characters"]はNetDecoder[{"Characters",{"\t","\n",FromCharacterCode[Range[32,126]]}}]に相当する.
- ネットワークの構築時に"port"->NetDecoder[…]を指定すると,デコーダをネットワークの出力ポートに付加することができる.
- NetDecoder[{"Characters",…}][["Alphabet"]]はデコーダに認識される文字リストを作り出す.
- NetEncoder[NetDecoder[{"Characters",…}]]は,NetEncoder[{"Characters",…}]を指定のデコーダと同じ符号化によって作り出す.
- NetDecoder[…][data,prop]は入力データの特定の特性を計算するのに使うことができる.
- "Characters"のデコーダがネットに付加されたときは,net[data,prop]または net[data,"oport"->prop]を使って,復号化された出力の特定の特性を計算することができる.
- "Characters"のデコーダは,バイパス特性にのみ使用できる.prop を Noneに設定すると復号化を回避してデコーダへの入力が返される.
特性
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (2)
確率ベクトルの数列を表すNumericArrayを作る: