Simulation Center — オプション
オプションダイアログにはツールメニューからアクセスすることができる.オプションダイアログで可能な設定はすべて,ダイアログを閉じると自動的に保存され,次にSimulation Centerを起動した際に復元される.
Simulation Center
一般ビュー
リビルドの完了後に自動的にシミュレーションを行うオプションが有効になっていると,ビルドの成功後に自動的にシミュレーションが行われる.
オプションダイアログのSimulation Centerグループの一般ビュー
デフォルトエクスペリメントビュー
モデルに埋込みのエクスペリメント設定がない場合は(モデルへのエクスペリメント設定の埋込みについてはエクスペリメント設定をモデルに保存するまたはクラスブラウザ を参照のこと),新たに作成されたすべてのエクスペリメントが,デフォルトのエクスペリメント設定に初期化される.
デフォルトのエクスペリメント設定がオプションダイアログで変更された場合は,この変更後に作成されたすべての新規エクスペリメントに新たな設定が適用される.オプションダイアログでデフォルトのエクスペリメント設定を変更しても,アクティブなエクスペリメントには影響しないので注意が必要である.使用可能なエクスペリメントの設定と特定のエクスペリメントについての設定変更についてはエクスペリメント設定を参照されたい.
出力のデバッグビュー
シミュレーションについてのデバッグ出力を有効にする場合は, ツール ▶ オプションを選んでオプションダイアログを開き,出力のデバッグビューを選ぶ.出力のデバッグ量は冗長性レベルとシミュレーションの異なるサブシステムについての出力を組み合せることで調整可能である.冗長性のレベルには,最小,通常,冗長がある.デバッグ出力は次のサブシステムについて有効にすることができる.
プロットビュー
オプション
- モデルプロットで使用されているプリフェッチ変数: if eこれが有効になっていると,新規シミュレーションの実行時にモデルプロットで使用される全変数がプリフェッチされる.メモリ使用量は多くなるが,これを使うとモデルプロットに瞬時にアクセスできる
テーマ
手動で設定されたプロットテーマを持たないプロットウィンドウが使うデフォルトのプロットテーマを設定する.
凡例
- エクスペリメント名を接頭辞として使う:凡例にエクスペリメント名を前置するかどうか,するならその時期を制御する.可能な選択肢は,never(決してしない)、only in plots with data from multiple experiments(複数のエクスペリメントからのデータを含むプロットでのみ),またはalways(常に)である.
コピー
プロットウィンドウの 編集 ▶ コピー の動作は設定することができる.こうすると,現行のップロットウィンドウが画像としてクリップボードに置かれる.
リアルタイムプロット
リアルタイムのシミュレーションを行うと,シミュレーションの結果はネットワークプロトコルを使ってプロットにストリームされ,プロットが頻繁にアップデートされる.ここでは,プロットされた変数の履歴をどの程度記録するか,またプロットのアップデート頻度の設定が可能である.
モデルプロット
- モデルプロットの保存にWolfram特有の注釈を使う:これが有効になっていると,モデルプロットはSystem Modeler バージョン12.2以前と互換のWolframに特有の注釈を使って保存される.それ以外の場合は,Modelica バージョン3.5の標準的注釈が使われる.
アニメーションビュー
色
アニメーションに使われるデフォルトの背景色は白であるが,カスタムの背景色を設定することもできる.
CAD形状のインポート
Optimize mesh(メッシュの最適化)が有効になっている場合は,細長い三角形を形成することでインポートされたメッシュが最適化される.これによってグラフィックスの性能は向上するが,膨大なリソースが消費され,大きいメッシュの場合は長い時間がかかることがある.
グローバル
一般ビュー
Number of Recent Files(最近使ったファイル数)の設定で, Simulation CenterとModel Centerのファイルメニューに最近使ったファイルをいくつ表示するかを選ぶことができる.
デフォルトで,System Modelerは一時ファイルをシステムの一時ディレクトリに置く.Custom Temporary Directoryを有効にしてカスタムディレクトリを選択すると,これらのファイルが選択したディレクトリに置かれる.これは,特定の状況でシステムの一時ディレクトリからのファイルの実行を禁止するウイルス対策ソフトウェアおよびITセキュリティポリシーの問題を回避するために使用できる.
Simulation Working Directoryの設定は,シミュレーションの際の モデルのシミュレーション実行ファイルのための作業ディレクトリを選択する.
単位表示ビュー
System Modelerには,国際(SI)単位系やアメリカの単位系等,さまざまな単位系からの大量の単位が組み込まれている.特定の単位系を簡単に使えるようにしたければ,フィルタを適用して,カスタムか可能な単位系から(メニューや自動補完で)特定の単位だけが表示されるようにできる.
「Always respect display unit choices」(常に表示単位の選択を尊重する)がチェックされていると,モデル内で設定されている表示単位が,使用可能になっている単位系であろうとなかろうと,常に使用される.これがチェックされていない場合,System Modelerは使用可能になっている単位系でもっとも近いものを使う.ほとんどのModelicaライブラリはSI単位を使ってビルドされているので,たとえば US customary(米国の慣用)単位のみを使用したいユーザの場合は,このチェックを外してSI単位のチェックを外しておくと便利である.
Strictness(厳密さ)ビュー
変換メッセージ
オプションダイアログのStrictnessビューの変換メッセージ
変換段階で発生する特定の状況の重大さを制御することによってStrictnessのレベルをリラックスしたものからペダンティックなものまで変化させることができる. 各重大度の設定は,同様の種類の1つ以上の状況に適用され,状況を黙って無視したり,警告として報告したり,エラーとみなしたりすることができる.Pedantic messages(ペダンティックメッセージ)メニューを使用して,基本(制御性が低い)構成と高度な(制御性が高い)構成を切り替える.
すべての重大さの設定が現実的なものとなるように,重大さの設定によっては部分的にしか制御できない特定の状況もある.例えば,たとえ対応する重大さの設定がエラーであっても,警告を出さずエラーとはみなされない状況がある.
- 非標準的セマンティック:Modelica Specificationに明らかに違反するが,System Modelerがさまざまな理由で非標準的な解釈を与えるような状況. 考えられる理由の一つに,System Modelerが状況をエラーとして処理する前に完全に一致するまでの猶予期間を与えていることが考えられる.
- 非推奨のセマンティック:Modelica Specificationに従ってセマンティックが非推奨になっている状況.Modelica Specificationの非推奨のセマンティックの一部は非常に長い間非推奨になっているが,そのセマンティックが非推奨のままでModelica Specificationの次期リリースで拒否されないという保証はない.しかし,Modelica Specificationによって拒否される状況は,System Modelerの次期リリースによって拒否されることが予想される.