$DefaultProxyRules
ネットワークに接続するときにWolframシステムで使われるプロキシ設定を与える.
$DefaultProxyRules["prop"]=value
プロキシ設定の値を設定する.
詳細
- Wolframシステムのすべてのネットワーク操作で$DefaultProxyRulesの設定が使われる.
- $DefaultProxyRulesに割り当てられた値はカーネルセッション間で持続する.
- メニューオプションのヘルプ ▶ インターネットとメール設定 ▶ プロキシ設定を使って値が設定できる.
- 次は,設定可能な特性である.
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"UseProxy" 設定通りの設定を使うか,オペレーティングシステムのデフォルトを使うか "HTTP" HTTPに使うプロキシ "HTTPS" HTTPSに使うプロキシ "FTP" FTPに使うプロキシ "Socks" Socksに使うプロキシ - 次は,"UseProxy"の使用可能な値である.
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Automatic 使用中のオペレーティングシステムあるいはデフォルトのブラウザで設定されているプロキシをそれが何であろうとも使う "WPAD" Web Proxy Autodiscovery Protocolを使ってプロキシを決定する(Windowsオペレーティングシステムのみ) Manual $DefaultProxyRulesに保存されている特定のプロトコルの設定を使う None プロキシは使わない - 次は,特定のプロトコルの"HTTP","HTTPS,"FTP","Socks"で使用可能な値である.
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{"hostname",port} 指定されたプロキシホストとポート番号を使う None プロキシは使わない - 「UseProxy」の設定は,他の特性値を使うかどうかを制御するスイッチである.
- 「UseProxy」がAutomaticに設定されていると,特定のプロトコル("HTTP"や"HTTPS"等)のためのプロキシ設定は無視され,使われるプロキシ設定は使用中のオペレーティングシステムあるいはデフォルトのブラウザのものになる.
- 「UseProxy」の設定がManualのときは,他のプロトコルのプロキシ設定が使われる.
- 「UseProxy」の設定がNoneのときは,プロキシは使われない.
- ほとんどのユーザは「UseProxy」の値をデフォルトのAutomaticのままにして,プロキシ設定がオペレーティングシステムの設定に依存するようにしている.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (3)
現行ならびに今後のセッションでプロキシを使わないように変更する:
「UseProxy」の値はマスタースイッチのように動作するので, HTTPプロキシ指定は「UseProxy」がManualに設定されるまで有効にならない:
特性と関係 (1)
URLReadのようなインターネット操作は$DefaultProxyRulesに依存する.HTTPプロトコルで無効なプロキシ指定を行う:
テキスト
Wolfram Research (2020), $DefaultProxyRules, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/$DefaultProxyRules.html.
CMS
Wolfram Language. 2020. "$DefaultProxyRules." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/$DefaultProxyRules.html.
APA
Wolfram Language. (2020). $DefaultProxyRules. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/$DefaultProxyRules.html