BondList
BondList[mol]
分子 mol の結合のリストを与える.
BondList[mol,patt]
原子パターン patt にマッチする,分子 mol の結合のリストを与える.
BondList[mol,patt,"prop"]
patt にマッチする結合の,指定された特性の値を与える.
詳細とオプション
- 次は,patt の可能な形式である.
-
"type" 指定された結合タイプを持つ結合 Bond[{a1,a2},"type"] aiで定義された原子を含む結合 MoleculePattern[…] 1つの結合を含む分子パターン - aiは,原子インデックスあるいは原子を表すパターンでよい.
- 次は,"prop"の可能な値である.
-
"BondIndex" 結合インデックス "BondLength" 指定された原子間のユークリッド距離 "BondType" 結合タイプ "ConjugatedBondQ" 共役結合 - デフォルトオプション設定のIncludeHydrogensAllでは,BondListによってすべての結合が返される.オプション値"ExplicitOnly"を使うと暗黙的水素原子との結合が除去できる.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (3)
MoleculePlotに結果を与えて,結合を所定の位置で可視化する:
オプション (1)
IncludeHydrogens (1)
考えられる問題 (2)
芳香結合は,視覚的には単結合あるい二重結合として表示される:
数を数える前にMoleculeModifyを使って芳香結合を単結合または二重結合に変換する:
Moleculeは原子価を水素原子で埋めようとするので,もとの分子式には含まれない水素原子が数に含まれる:
暗黙的水素原子を除去したければ,IncludeHydrogens"ExplicitOnly"を使うとよい:
MoleculeオプションのValenceFillingNoneを使って水素原子が表示されないようにすることもできる:
おもしろい例題 (1)
ExternalIdentifierによって"PubChem"から取り出したデータを使って分子を作る:
存在する結合タイプと結合の平均長を示すDatasetを作る:
テキスト
Wolfram Research (2019), BondList, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/BondList.html (2020年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2019. "BondList." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2020. https://reference.wolfram.com/language/ref/BondList.html.
APA
Wolfram Language. (2019). BondList. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/BondList.html