CellObject

CellObject[id]

フロントエンドで開かれているノートブック中のセルを表すオブジェクトである.

詳細

  • CellObject式は,一般に,CellsSelectedCellsEvaluationCellのいずれかを使って生成される.
  • id は,大域的に一意的なセルのUUIDを与える数列である.id は,通常,セルのExpressionUUIDに対応する.
  • CellObject[id,instance]は,例えばコピーされたファイルを操作する際に発生するかもしれない,同一の id 識別子を使ったセルの識別が可能になるように instance のための2番目のUUIDを含んでいる.
  • CellObjectは,追加的な実装に依存する引数を含んでもよい.
  • StandardFormでは,セルオブジェクトはセルの現行スタイルを示すように表示される.セルオブジェクトをクリックするとそのセルがターゲットのハイパーリンクとして動作する.
  • CellObjectはノートブックの現行選択を変えずにターゲットのセルをさまざまなノートブック操作に指定するのに便利である.
  • NotebookReadNotebookDeleteのようにノートブックの現行選択に作用するノートブックの操作関数の中には,CellObjectを使う形式をサポートするものもある.
  • NotebookSelectionを取る関数はどれも,CellObjectあるいはCellObject式のリストを取ることができる.
  • CellObjectのターゲットになったセルが削除された場合,あるいはそのセルが入っているノートブックが閉じられた場合には,CellObjectは使えなくなる.一般に関数がこれを使おうとすると$Failedが返される.
  • ターゲットのセルが削除され,その削除動作が編集 取消しを使って取り消された場合は,もとのCellObjectが再度有効になる.
  • ターゲットのセルを含むノートブックが再度開かれた場合は,もとのCellObjectが再度有効になる.
  • セルのコンテンツあるいはオプションだけに影響してセル全体を削除することはない操作を行なってもCellObjectはもとのままである.
  • 編集 コピーを使ってセルをコピーした場合,CellObjectのターゲットはもとのセルだけでコピーされたセルはターゲットにはならない.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (1)

入力セルのCellObjectを求める:

CellObjectを使ってセルをNotebookReadのターゲットとする:

選択範囲をセルのコンテンツに移動する:

スコープ  (8)

CellObjectを得る方法には数通りある:

セルからオプションを得る:

セルにオプションを設定する:

セルを削除する:

セルを上書きする:

選択範囲をセルに移動する:

NotebookReadを使ってもとになっているセル式を得る:

無効な CellObjectは,一般に$Failedの結果を招く:

特性と関係  (1)

CellObjectFullFormはセルを参照するのにUUIDを使う:

Wolfram Research (2012), CellObject, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/CellObject.html (2022年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2012), CellObject, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/CellObject.html (2022年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2012. "CellObject." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2022. https://reference.wolfram.com/language/ref/CellObject.html.

APA

Wolfram Language. (2012). CellObject. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/CellObject.html

BibTeX

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BibLaTeX

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