GeoPolygon

GeoPolygon[{loc1,,locn}]

境界が位置 lociから loci+1までの測地線分によって形成された,塗り潰された多角形を表すGeoGraphicsプリミティブである.

GeoPolygon[{loc1,,locn}{{q1,,qm},}]

{q1,,qm}, がある地理多角形を表す.

GeoPolygon[{poly1,poly2,}]

多角形 polyiの集合を表す.

GeoPolygon[{poly1,poly2,},sideness]

polyiの各境界の2つの面のどちらが地理多角形の内側になるかを指定する.

GeoPolygon[polys,sideness,pathtype]

境界がタイプ pathtype の地理経路で形成された地理多角形を表す.

詳細

  • GeoPolygon[]は2Dの地理領域を地球あるいはその他の地理モデル上に表し,GeoGraphicsのような地理可視化関数,あるいはGeoAreaのような地理計算関数で使うことができる.
  • GeoPolygon[{loc1,,locn}]の境界{loc1,,locn}は世界を補完的な2つの領域に分割する.デフォルトで,GeoPolygon[{loc1,,locn}]GeoPolygon[{loc1,,locn},Automatic]は小さい方を参照する.以下は領域の可能な指定方法である.
  • GeoPolygon[locs{intloc}]intloc は地理多角形の内側の位置である
    GeoPolygon[locs,extloc]extloc は地理多角形の外側の位置である
    GeoPolygon[locs,"SmallerArea"]地理多角形の内側は領域の小さい方である
    GeoPolygon[locs,"LargerArea"]地理多角形の内側は領域の大きい方である
    GeoPolygon[locs,"LeftArea"]locs を辿る際,内側は左側である
    GeoPolygon[locs,"RightArea"]locs を辿る際,内側は右側である
  • 位置 lociは,度を単位とした経緯度座標{lat,lon}として,GeoPosition[{lat,lon}]として,あるいは名前付きの実体Entity[]として指定できる.
  • 実体はその"Position"特性で決定される位置として解釈される.
  • GeoPolygonは,次のタイプの地理経路をサポートする.
  • "Geodesic"点と点の間の測地経路
    "Rhumb","RhumbLine","Loxodrome"点と点の間の一定方位の経路
    "GreatEllipse","GreatCircle"地心を通る平面上の経路

例題

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  (3)

測地長方形を地表に描画する:

測地長方形の補完領域を地表に描画する:

穴がある測地長方形を描画する:

スコープ  (9)

データ指定  (3)

地理多角形の頂点を度を単位とした経緯度ペアで指定する:

地理多角形の頂点をGeoPositionオブジェクトとして与える:

代りに個々のGeoPositionオブジェクトのリストを使う:

地理実体を使って領域を指定する:

地理領域の中の穴を別の地理実体を使って指定する:

側指定  (4)

極のような内部点を与えることで赤道の両側の一方を指定する:

同じ境界の場所について別の極を指定する:

外部の点を与えることで地理多角形の側を指定する:

{0, 0}が外部の点であると指定することで世界の反対側を選択する:

関心領域が閉じた境界の2つの側の大きい方か小さい方かを示す:

ポルトガルの多角形をEntityValueが返すものとする:

多角形の境界は時計回りに辿られる:

したがって,ポルトガル内部は曲線の右側になる:

"LeftArea"を使って境界の左側を選ぶ:

地理経路のタイプ  (2)

デフォルトで,GeoPolygonオブジェクトの辺は測地線分である:

同じ頂点を持つ別のGeoPolygonオブジェクトの辺として航程線を使う:

測地線と大きい楕円は似ているが楕円体上では同じではない:

北イタリアにズームインしてキロメートル単位で偏差を見る:

特性と関係  (2)

GeoPolygon[locs]オブジェクトの境界は閉じたGeoPath[locs]オブジェクトである:

他の経路タイプについても同じことが言える:

GeoPolygon[locs]は,頂点と辺の両方のすべての境界点を一意的に定義する:

Polygon[GeoPosition[locs]]は頂点の位置を点と点の間の直線を使って定義する:

他の投影法では,赤いGeoPolygonの面積は一定のままだが青い面積はそうではない:

考えられる問題  (1)

対蹠点を繋ぐGeoPolygon境界線分は曖昧なことがある:

最初の点の経度の小さな変化で分かるように,点と点を繋ぐ測地線が北極を通るので,地理多角形は空になった:

赤道を介して地理多角形を閉じるために,赤道に中間点を追加する:

南極を介して地理多角形を閉じたければ,南極を中間点として加える:

Wolfram Research (2020), GeoPolygon, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoPolygon.html.

テキスト

Wolfram Research (2020), GeoPolygon, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoPolygon.html.

CMS

Wolfram Language. 2020. "GeoPolygon." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoPolygon.html.

APA

Wolfram Language. (2020). GeoPolygon. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoPolygon.html

BibTeX

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BibLaTeX

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