IntegerPart
IntegerPart[x]
x の整数部を返す.
詳細
- 記号操作・数値操作の両方に適した数学関数である.
- IntegerPart[x]の働きは,小数点左側のすべての桁の数字を残し他を除去することに相当する.
- IntegerPart[x]+FractionalPart[x]は,常に x に等しい.
- IntegerPart[x]は,x が数値的な量を表すとき整数を返す.そのとき x は明示的な数字でなくてもよい.
- 数値的な厳密値が対象となるとき,IntegerPartは内部で数値近似を行い結果を確定する.大域変数$MaxExtraPrecisionの設定によっては本処理が影響を受けることがある.
- IntegerPartは,複素数の実部と虚部に別々に適用される.
- IntegerPartは自動的にリストに縫い込まれる.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (28)
数値評価 (6)
特定の値 (6)
Visualization (4)
関数の特性 (9)
IntegerPartは実数と複素数のすべての入力について定義される:
IntegerPartは無限に大きいあるいは小さい結果が生成できる:
IntegerPartは奇関数である:
IntegerPartは解析関数ではない:
IntegerPartは非減少である:
IntegerPartは単射ではない:
IntegerPartは全射ではない:
IntegerPartは非負でも非正でもない:
IntegerPartは凸でも凹でもない:
微分と積分 (3)
アプリケーション (9)
10を底とする分数1/99^2の1000000桁目の数字を求める:
RealDigitsの機能と比較する:
レオンハルト・オイラー(Leonhard Euler)の誕生日:
DateStringと比較する:
フリッシュ(Frisch)の連続的ではあるが微分可能なところは全くない関数を実装する:
アメリカ合衆国で1935年から1989年までに記録された地震のマグニチュードのIntegerPartについて考える:
リヒタースケールで記録されたマグニチュードの整数部分はParetoDistributionでモデル化できる:
マグニチュードのヒストグラムをフィットされた分布と比較する:
特性と関係 (5)
考えられる問題 (3)
Simplifyを使って簡約する:
IntegerPartの機械精度の数値化は誤った答を与えることがある:
IntegerPartを含む関数の記号的な前処理には時間がかかることがある:
不連続の関数として,IntegerPartは数値アルゴリズムをの収束を遅くすることがある:
おもしろい例題 (1)
テキスト
Wolfram Research (1996), IntegerPart, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/IntegerPart.html.
CMS
Wolfram Language. 1996. "IntegerPart." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/IntegerPart.html.
APA
Wolfram Language. (1996). IntegerPart. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/IntegerPart.html