JacobiZeta
JacobiZeta[ϕ,m]
ヤコビのゼータ関数 を与える.
詳細
- 記号操作・数値操作の両方に適した数学関数である.
- ヤコビのゼータ関数は,によって楕円積分で与えられる.
- 楕円積分の記述用法については「楕円積分と楕円関数」で解説してある.
- JacobiZeta[ϕ,m]は,およびで不連続な分枝切断線を持つ.
- 特別な引数の場合,JacobiZetaは,自動的に厳密値を計算する.
- JacobiZetaは任意の数値精度で評価できる.
- JacobiZetaは自動的にリストに縫い込まれる.
- JacobiZetaはIntervalオブジェクトおよびCenteredIntervalオブジェクトに使うことができる. »
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (30)
数値評価 (5)
JacobiZetaを高精度で効率よく評価する:
IntervalオブジェクトとCenteredIntervalオブジェクトを使って最悪の場合に保証される区間を計算する:
Aroundを使って平均的な場合の統計区間を計算することもできる:
MatrixFunctionを使って行列のJacobiZeta関数を計算することもできる:
特定の値 (5)
FunctionExpandの後の厳密値が適用される:
JacobiZetaは,その第1引数について奇関数である:
可視化 (3)
関数の特性 (6)
JacobiZetaは解析関数ではない:
級数展開 (4)
JacobiZetaのテイラー(Taylor)展開:
JacobiZetaはベキ級数に適用できる:
関数表現 (3)
アプリケーション (3)
複素平面上におけるJacobiZetaの実部のプロット:
特性と関係 (5)
FunctionExpandを使ってJacobiZetaを不完全楕円積分について表す:
実数引数については,なら についてJacobiZN[u,m]JacobiZeta[ϕ,m]である:
JacobiZeta[ϕ,m]は,実数引数については,を条件として実数値である:
考えられる問題 (4)
$MaxExtraPrecisionの設定値を大きくする必要があるかもしれない:
振幅 の関数 であるJacobiZetaを,時に と表示される楕円引数 の関数JacobiZNと混同してはならない:
Wolfram言語のJacobiZeta[ϕ,m]は振幅 の関数で,以下の定義を使う:
JacobiZN[u,m]は楕円引数 の関数で,定義 を使う.ただし,はJacobiEpsilon[u,m]である:
混乱を避けるために,JacobiZNには異なるTraditionalFormを使う:
テキスト
Wolfram Research (1991), JacobiZeta, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/JacobiZeta.html (2020年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1991. "JacobiZeta." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2020. https://reference.wolfram.com/language/ref/JacobiZeta.html.
APA
Wolfram Language. (1991). JacobiZeta. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/JacobiZeta.html