JuliaSetIterationCount
JuliaSetIterationCount[f,z,p]
p が f のジュリア集合に含まれるかどうかを求めるために必要な関数 の反復回数を,複素数 から始めて返す.
p が のジュリア集合に含まれるかどうかを求めるために必要な関数 の反復回数を,複素数 から始めて返す.
JuliaSetIterationCount[f,z,{p1,p2,…}]
{p1,p2,…}の各要素が f のジュリア集合に含まれるかどうかを求めるのに必要な,反復回数のリストを返す.
JuliaSetIterationCount[c,{p1,p2,…}]
{p1,p2,…}の各要素が のジュリア集合に含まれるかどうかを求めるのに必要な,反復回数のリストを返す.
詳細とオプション
- 関数 f のジュリア集合は,f のすべての反発固定点の集合の閉包である.
- JuliaSetIterationCountは,JuliaSetPlotと等しい"OrbitDetection"アルゴリズムを使う.
- MaxIterations->n のとき(ただし n は正の整数),z がジュリア集合の外に位置しているかどうかを見るために,関数 は最高で n 回反復される.z がジュリア集合の外側にはない場合,JuliaSetIterationCountは n+1を返す.デフォルト設定はMaxIterations->1000である.
- WorkingPrecision->n のとき,各反復は内部計算で n 桁精度で計算される.このオプションがない場合,使用する精度は p の精度とMaxIterationsの値に基づいて求められる.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (6)
のとき, が のジュリア集合であると分かるまでの反復回数を求める:
多項式のジュリア集合に0が含まれるかどうか分かるまでの反復回数を求める:
有理関数のジュリア集合に0が含まれるかどうかが分かるまでの反復回数を求める:
JuliaSetIterationCountは,あらゆる種類の数に使うことができる:
オプション (2)
MaxIterations (1)
必要な反復回数が1000を超える場合は,MaxIterationsを大きくしなければならない:
WorkingPrecision (1)
WorkingPrecisionを大きくすると,確度は上がるがより時間がかかる:
WorkingPrecisionの設定値を小さくしすぎると,反復が偽ループに入ることがある:
特性と関係 (3)
JuliaSetIterationCount[c]に適用されたArrayPlotは,実質的にJuliaSetPlot[c]である:
中央の赤い点はJuliaSetIterationCountが0を返した後のLogを取ったことから来ている:
JuliaSetIterationCountはリストに使うことができる.この方が,関数をリストの個々の要素に適用するよりも速い:
テキスト
Wolfram Research (2014), JuliaSetIterationCount, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/JuliaSetIterationCount.html.
CMS
Wolfram Language. 2014. "JuliaSetIterationCount." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/JuliaSetIterationCount.html.
APA
Wolfram Language. (2014). JuliaSetIterationCount. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/JuliaSetIterationCount.html