JulianDate

JulianDate[]

BCE4714年11月24日正午からのグリニッジ標準時刻帯における現行の日数を与える.

JulianDate[date]

指定された日付の日数を与える.

JulianDate["type"]

指定されたタイプのユリウス日の異形を与える.

JulianDate["type",date]

指定された日付の異形を与える.

詳細とオプション

  • ユリウス日は,ユリウス通日あるいはユリウス日数としても知られるもので,天文学で時間を測るために広く使われている.
  • JulianDateの結果は,GMT時刻帯を使った,先発ユリウス暦の-4713年1月1日の正午から,すなわち先発グレゴリオ暦の-4714年11月24日からの日数である.これにはGMTの前日の正午からの時間を示す小数部分が含まれている.
  • JulianDate[date]では,dateDateObject式,日付文字列,{y,m,d,h,m,s}の日付リスト,あるいは絶対時刻指定に対応する数でよい.
  • JulianDate[date]は,指定された date は,明示的なTimeZoneオプション値があるDateObjectあるいはTimeObject式でなければ,$TimeZoneであると仮定する.
  • 明示的な時刻系がない入力の日付は,閏秒を導入する前に1日かけるUTCの形式の一つである"SmearedUTC"時刻系で表されているものと想定される.
  • 出力の時刻系はオプションTimeSystemで指定できる.このオプションの使用可能な値には,"SmearedUTC""UT1""TAI""TT"等がある.
  • ユリウス日付は閏秒の追加を示すことはできないので,関数JulianDateではTimeSystem"UTC"TimeSystem"SmearedUTC"は等しい.
  • JulianDate[{y,m,}]内で短縮形を使うことができる.{y}{y,1,1,0,0,0}に,{y,m}{y,m,1,0,0,0}に等しい等である.
  • 通常の範囲外にある mdhms の値は,適切に簡約される.dhms の整数ではない値も使うことができる.
  • 可能なユリウス日の異形
  • "Reduced"1858年11月16日と相対的
    "Modified"1858年11月17日(修正ユリウス日)の午前零時と相対的
    "Truncated"1868年5月24日(TJD)の午前零時と相対的
    "Dublin"1899年12月31日(DJD)の正午と相対的
    "Full"BCE4714年11月24日(JD)の正午と相対的
  • デフォルトで使用されるユリウス日の異形は"Full"である.参照されるすべての日付に先発グレゴリオ暦が使われている.

例題

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  (3)

BCE4714年11月24日正午からの現行のユリウス日を日数で:

ユリウス日の異形は異なる時代の日付を持つ:

日付オブジェクトをユリウス日に変換する:

日付文字列からユリウス日に変換する:

スコープ  (6)

入力は$TimeZoneであると仮定される.Blockを使って異なる入力時刻帯を指定することができる:

DateObjectを使って入力を別のTimeZoneで指定することができる:

区切りは,指定されていない場合は仮定される:

明示的な区切りを与える:

日付リストは標準的な正規化された形に変換される:

入力の日付リストの日,時,分,秒の値は整数ではなくてもよい:

文字列で指定されていない場合は現行年が使用される:

オプション  (1)

TimeSystem  (1)

日付オブジェクトを取る:

ユリウス日を原子時で計算する:

UTCでのユリウス日と比較する:

日付の差は閏秒の37秒分である:

特性と関係  (6)

標準のユリウス日は,UTC時間系のGMT正午における小数部分がない:

午前零時には0.5の小数部分がある:

現代のユリウス日は,ほぼ二百五十万の大きい数である:

コンピューターのクロック精度を日数で追跡するためには機械精度以上のものが必要である:

以下は秒単位の精度である:

これは,秒を実数で表す他の日付表現の精度と一致する:

JulianDate[date]date をユリウス暦の日付に変換する:

FromJulianDateは,ユリウス暦の日付をDateObject式に変換する:

ユリウス日の0は,グレゴリオ暦のグリニッジ標準時における以下の日付に相当する:

次は,グリニッジ標準時刻帯におけるユリウス暦の年1月1日に相当する:

ユリウス日の0に変換し直す:

JulianDate関数の結果はGMT時刻帯の"JulianDate"暦と一致する:

JulianDateAbsoluteTimeのアフィン変換で,秒を日付に再スケールして定数を加えたものである:

任意の日付を取る:

次は,ユリウス日を計算する別の方法である:

考えられる問題  (1)

ユリウス日は,たとえ閏秒がある日でも,UTC日の中間点における小数部分がない:

これは閏秒が加えられた日にも起こる:

Wolfram Research (2015), JulianDate, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/JulianDate.html (2021年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2015), JulianDate, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/JulianDate.html (2021年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2015. "JulianDate." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2021. https://reference.wolfram.com/language/ref/JulianDate.html.

APA

Wolfram Language. (2015). JulianDate. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/JulianDate.html

BibTeX

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BibLaTeX

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