MagneticSymmetryValue
MagneticSymmetryValue[pred,vars,pars]
PDEの磁気対称性境界条件を,適用場所を示す述語 pred,モデル変数 vars,大域パラメータ pars で表す.
MagneticSymmetryValue[pred,vars,pars,lkey]
磁気対称性境界条件を,pars[lkey]で指定された局所パラメータで表す.
詳細
- MagneticSymmetryValueはMagnetostaticPDEComponentの対称境界条件を指定する.
- MagneticSymmetryValueはMagnetostaticPDEComponentの境界条件を指定するもので,以下のモデリング方程式の一部として使われている.
- MagneticSymmetryValueは,通常,軸に沿った鏡面対称性を持つ境界をモデル化するために使われる.
- MagneticSymmetryValueは,鏡面対称性を持つ境界を,従属変数 ,独立変数 でモデル化する.
- 定常変数 vars は vars={Vm[x1,…,xn],{x1,…,xn}}である.
- 真空透磁率 (単位:[]),相対透磁率 のMagnetostaticPDEComponentの線形形式は以下で与えられる.
- 境界単位法線 および を持つMagneticSymmetryValueは,磁束密度ベクトルモデルである.
- MagnetostaticPDEComponentに指定されたモデルパラメータ pars.
- MagneticSymmetryValueは,事実上,電束が0のMagneticFluxDensityValueと同じである.
- 境界述語 pred はNeumannValueにおけるのと同じように指定できる.
- MagneticSymmetryValueが,連想 pars で…,keypi…,pivi,…]として指定されるパラメータ に依存するなら,パラメータ は で置換される.
例題
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空気中に埋め込まれ, 軸に沿ったf []の均一磁場内に出現した鉄の立方体をモデル化しり.領域は長さ []の鉄の立方体で構成される.対称性があるので,領域全体の1/8のみのシミュレーションを行う.鉄の立方体を囲む空気境界は, []の2番目の立方体としてモデル化される.
被約幾何では,- 平面および - 平面に平行な平面には対称境界条件が適用されなければならない.
メッシュには内部の鉄の立方体を表す内部境界がある.鉄の立方体を定義する:
領域全体の均一な磁場を指定するために,の境界に垂直な外向きの磁束密度 が指定される.
磁気対称条件は,境界上では何も指定されなければデフォルト境界条件であるノイマン(Neumann)0境界条件なので,省略することができる.
場の別の1/8を可視化するために,における場の対称性動作を考えなければならない. の値が正のとき,場はで, の値が負のとき,場はである.
テキスト
Wolfram Research (2025), MagneticSymmetryValue, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/MagneticSymmetryValue.html.
CMS
Wolfram Language. 2025. "MagneticSymmetryValue." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/MagneticSymmetryValue.html.
APA
Wolfram Language. (2025). MagneticSymmetryValue. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/MagneticSymmetryValue.html