ReplaceAll
expr/.rules または ReplaceAll[expr,rules]
式 expr の下位区分のそれぞれを変換しようとするとき,規則または規則のリストを適用する.
ReplaceAll[rules]
式に適用可能なReplaceAllの演算子形を表す.
詳細
- ReplaceAllは,expr の各部分を見て,すべての規則 rules を試行し,expr の次の部分に移行する.特定の部分に適用される最初の規則が使用される.この部分や下位区分のいずれについても,これ以上の規則は試行されない.
- ReplaceAllは,式に特定の規則を1度だけ適用する.
- expr/.rules は,適用される規則が存在しない場合には,expr を返す.
- ReplaceAll[rules][expr]はReplaceAll[expr,rules]に等しい.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (5)
ReplaceAllの演算子形を使う:
スコープ (14)
PatternTestを使って検定関数が適用されたときにTrueを返す部分を置換する:
Conditionを使ってブール式を満足する部分に制限する:
ReplaceAllはRuleDelayedでも使うことができる:
Dispatchを規則のリストの代りに使うことができる:
Associationを規則のリストの代りに使うことができる:
Associationを置換のパターンとして使う:
KeyValuePatternを使って規則のリストを置換する:
Associationから規則にマッチするキーを抽出する:
特性と関係 (7)
置換にリストのリストが使われたとき,結果は同じ長さのリストになる:
ReplaceAllに反復呼出しを使って各規則をすべての部分に適用する:
ReplaceAllはマッチする任意の部分を置換する:
Replaceは,デフォルトで,式全体を置換する:
ReplaceAllは可能な限り最大の部分式を置換し,そこで停止する:
ReplaceRepeatedは式が変化しなくなるまでReplaceAllを繰り返し適用する:
レベル指定がAllのReplaceは,各部分式を厳密に1回置換しようとする:
ReplaceAllはパターンにマッチする式の部分を置換する:
ReplacePartは位置がパターンにマッチする式の部分を置換する:
考えられる問題 (4)
Dispatchを使うとずっと速くなる:
連想を使って置換規則を指定することができるが,キーはVerbatimの値として扱われる:
点は数よりスラッシュと強く結び付く.したがって,次は割り算になる:
Associationとマッチする複合パターンについては,内側のパターンがキーと値の両方とマッチされる:
Associationにマッチする頭部を除くことで,値との比較のみを行う:
テキスト
Wolfram Research (1988), ReplaceAll, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ReplaceAll.html (2015年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1988. "ReplaceAll." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2015. https://reference.wolfram.com/language/ref/ReplaceAll.html.
APA
Wolfram Language. (1988). ReplaceAll. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ReplaceAll.html